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スペシャルゲストとして、昨年上演された宝塚歌劇『ベルサイユのばら』―フェルゼン編―でフェルゼン役を演じた元宝塚歌劇団雪組トップスター・彩風咲奈も駆け付け、奇跡的な公開前夜となった。
映画上映後、ステージに立った沢城が、観客に向かって「楽しんでいただけたでしょうか?」と呼びかけると、会場からは万雷の拍手が。
その様子に笑顔を見せた沢城は「今日という日を皆さんと一緒に迎えられて本当にうれしく思います」と晴れやかな表情。
「いよいよ明日から公開ということで。この日を何年も待ちわびていました」と語った平野。
また「早く皆さまに観てもらいたいなと気持ちが急(せ)いて。でも何年も待たなくてはいけないという気持ちになっていたので。本当にようやくという感覚」。
さらに「こうして公開となって、皆さまひとりひとりのお顔を見ることができて、ようやく安心してきました」と話した。
豊永も「『ベルサイユのばら』という歴史のある作品で。ほかの方はいいんですが、俺がアンドレでいいのかという気持ちがあります」。
「われわれが収録している段階では世間に公表されていないわけですが、公表した時のことを想像すると(観客に)『アンドレか……』と思われないか心配だった」と正直な思いを吐露した。
その後も好きな楽曲や、自分が運命を感じたことなどをテーマに、和気あいあいとした雰囲気の中でトークを展開した登壇者たち。
そこにスペシャルゲストとして、元宝塚歌劇団雪組トップスターの彩風咲奈が登場。
それぞれが演じたキャラクターにちなみ、沢城には白いバラを、そして平野に赤いバラをプレゼントすると、ふたりとも感激の表情だった。
同じフェルゼンを演じた加藤の演技について彩風が「すてきでした。お歌はすばらしかったですし、声からも温かさと強さがにじみ出ていて」。
「わたしは男役とはいえ、中身は女性ですから。女性目線で役づくりをすることが多いので、男性の目線で見たフェルゼンはこんな感じなのかなと思い、勉強になりました」と語った。
その言葉に加藤も「うれしいですね。もちろん今までもいろいろな作品でフェルゼンを演じてきた方ともお会いしてきましたが、彩風さんは本当にまぶしいですね」。
「このキラキラした感じは、僕はリアルでは出せないと思うので、声で頑張りたいと思います」と笑顔を見せていた。
原作の連載開始から50年以上の時を経てなお、全く色あせない『ベルサイユのばら』の世界とオスカル達の生き様。
その物語が、麗しい歌声と壮大な音楽による新たな『ベルサイユのばら』として幕を開ける。
©池田理代子プロダクション/ベルサイユのばら製作委員会