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本プロジェクトは、都内最大級の大型団地であった旧石神井公園団地(1967年竣工)の老朽化に伴う大規模な建替プロジェクト。「100年続くコミュニティのはじまり」をテーマに、歴史を刻み街の人に愛された旧石神井公園団地は再生を目指し、2023年に大規模マンションへと生まれ変わった。
高度経済成長期に多くのマンションが建設された背景があり、築40年以上のある古いマンションが10年後には約260万個、20年後には約450万個にも及んでしまう“ストック化”が問題だと言われている。マンションが古くなるにつれて、設備の老朽化、住居者の高齢化、耐震不足などの課題が付随される現状が懸念されているとのこと。
これらの課題を踏まえて、東京建物株式会社の大橋利安氏は「マンションを再生するのは建物を維持したまま長期修繕していくのか新たに建替を考えるのか、まずはそういった議論が一番時間のかかる部分かと思います」と伝えた上で「現状(住人の)皆さんの4/5の同意がないと建替には進められない」と話す。また、今回マンションが新装され、建物としての付加価値はもちろん、多世代の方がご入居されるので、以前よりも若い世代が増加傾向にあるとのことだ。
中学生の頃に、旧石神井公園団地へ引っ越してきたと話す黒河内氏。「もう半世紀以上が経ってしまいましたが、練馬は緑や畑も多いイメージです。石神井公園という有数の都立公園もあります。その公園の近くにはブルーベリー農家もあり、農業体験もできるなど、東京23区でありながらも、住居環境についてはどの世代にも自慢できるところだなと思います」と周辺の魅力を伝えた。
さらに同マンションのゲストサロン敷地内には地域情報に触れられる交流の場として「Shakuji-ii BASE」をオープンし、マンション住人はもちろん、今後引越を検討している方でも気軽に立ち寄ることができるようなコミュニティスペースを運営。住人同士のコミュニティ形成や地域とのコミュニケーションなども積極的に取り組んでいる。
同マンションは現在も販売を行なっているので、気になる方は公式サイトをチェックしてみてはいかがだろうか。
https://shakujiikoen.brillia.com
◆取材・文・撮影=suzuki