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やおよろずの趣味さんは、トレンドニュースキャスターの取材に「旅行で訪れた広島で、4月27日の午前10時半ごろに撮影した」と話す。
また、「遠目には、『初めて見る色の電車だなあ』という程度だったが、近づくと段ボール柄だった」。
「段ボールメーカーのラッピング広告とわかったときには、『その手があったか!』と感心した」と語った。
ラッピングには、「ダンボールはリサイクル」といった文字やダンボール模様もあり、かなり精巧にできていることがうかがえる。
この段ボール電車は、2022年11月に「ひろしま街づくりデザイン賞」を受賞。
桐原容器工業所の桐原社長は、取材に「このラッピングは2021年12月末から実施しており、広電3906号の一編成が、1日平均5~6往復している」と話す。
また、「市民に面白いことをやっている会社だということを知ってもらえるように、この企画を実施した」と語った。
SNS上では、あまりの精巧さに「雨の日は運休なのかな?」と、本物の段ボールと勘違いしている声もあがっている。
やおよろずの趣味さんは、「路面電車はどこの地域でも、地元企業がお金を出して広告を出すシステムが盛んだが、大抵は会社のロゴや商品の写真がメイン」。
「段ボール電車のように、電車全体を何かに見立てるラッピングは珍しいと思う」と語った。
(取材・文 小野貴弘)