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芸事1本で食えているお笑い芸人は、ほんのひと握り。あまたの芸人は、アルバイトが命の手綱だ。しかし、ノーギャラに等しいライブ出演、ネタ作り、稽古などの合間を縫って働くとなれば、職種はかなり絞られる。そこで、短時間でサクッと稼げて、話術も磨ける職種として、誰もが1度は考えるのが夜の世界だ。
有名なのは、とろサーモン・久保田和靖。芸人になる前はおさわりパブでバイトしており、店長に登りつめて、月収60万円。芸人になったあとはその腕が買われて、アダルト映像の最大手であるソフト・オン・デマンドで構成作家を務め、関西ローカルでラジオ『とろサーモン・SODの桃色製作所』(ラジオ大阪)のメインパーソナリティを務めていた。
そんな久保田をはるかに凌ぐ、現役の“風俗系芸人”が存在する。二レンジャー・林博之だ。まったく無名の林は現在、浅井企画に所属するが、その前はモーニング娘。と同じ事務所の芸人だった。これまでさまざまな芸能プロに身を置き、コンビ編成を重ねてきたが、いまだにめざましい活躍は遂げられず。そこで、食うために足を踏み入れたのが、風俗の業界だった。
すでに、風俗社交飲食営業証明、風俗営業第二号、風俗営業管理者証明、風俗外国人雇用労働証明、風俗関連特殊営業証明を取得。現在は、東京・渋谷のキャバクラ2店で店長をしている。ちなみに、相方の川田青澄は、飛行機によって空輸されてきた商品を希望場所へ納品する「株式会社エアデリ」の代表取締役だ。
いっぽう、埼玉・新越谷という超ディープタウンでキャバクラを運営しているのは、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のピン芸人・ルミか。腐葉土を手にする異質な芸風で、風貌は色黒+染髪で超チャラ男。それもそのはず。ルミかはおよそ16年前まで、ホストだったのだ。
ホスト時代はうだつが上がらず、ウケを狙って米俵や腐葉土を担ぎはじめると、まさかのNo.1に君臨。そのノウハウはキャバクラの世界でも通じるのではないかと思い、「腐葉土キャバクラ・Maize」を経営した。店内には、本来なら高級ウィスキーが陳列するであろう場所に腐葉土が飾られており、キャバ嬢も常連客も、意味なく腐葉土を担ぐ。そんな異様な光景と接客がウケて、年商3,000万円。芸人収入を補うに十分らしい。
男の欲望を満たす夜の街では、テレビで見ることのない超マイナー芸人がワンサカ。こうなると、売れっ子芸人より副業芸人の懐事情が気になる…。
【記事提供:リアルライブ】