先日、「飛行機から撮影されたUFO」の写真を紹介させて頂いた。

 その際に飛行機のパイロットがUFOを目撃するケースが少なからず存在すると書かせていただいた。

 そもそもUFOこと「未確認飛行物体」は航空・軍事用語であるため、航空関係者に馴染みの深いものである。実際、戦闘機や旅客機、自家用機のパイロットで飛行中に「未確認飛行物体」に遭遇、目撃してしまった事例は数多く存在する。

 1948年7月24日午前2時45分頃、ジョージア州アトランタへ向けて飛行していたイースタン航空機がアラバマ州モンゴメリー上空1500m付近を飛行中、上空右方向からジェット機らしき物体の姿を確認した。それは翼のない葉巻型で、後部よりジェット噴射のような炎が15mほど吹き出ていた。胴体には四角い大きな窓が二列あり、内側が光っているように見えたという。

 パイロットたちは初め軍の新型ジェット機か何かだろうと考えていたが、その謎の機体はイースタン航空機にどんどん近づいてくる。接触の危険性を感じて左に旋回させたが、その物体も航空機を追いかけるように近づき、機体すれすれの所をかすめて雲の中に消えていったという。

 遭遇が深夜のため、乗客の殆どが就寝中であったが、一部の起きていた乗客が窓の外を通り過ぎる「激しく光る物体」を確認している。なお、一瞬であったため形状ははっきりとは解らなかったそうだ。

 当時、この地域では隕石が集中して確認される「隕石シャワー」が起きており、多くの天文ファンが飛来する隕石を地上から確認している。そのため、このイースタン航空が遭遇したUFOも隕石の誤認だったとする見方が強い。

 しかし、ただ落下したのではなく追尾するような動きを見せたこと、また操縦士と副操縦士の二人が同様の形状であったと証言していることなどから、一概に隕石とも判断できない結果となっている。

文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所

【記事提供:リアルライブ】
情報提供元: リアルライブ