「解散&分裂」騒動の渦中にあるSMAP。連日連夜、新聞、ワイドショー、ネットニュースなどで報じられ、日本国中から大きな注目を浴びている。

 SMAPは18日、フジテレビ「SMAP×SMAP」に生出演し謝罪。憔悴しきったメンバーの姿もあったが、自身たちの口から初めて心境が語られた。謝罪するメンバーがいる中、草なぎ剛は「今回ジャニーさんに謝る機会を木村くんが作ってくれて、今僕らはここに立てています」と内部事情を明らかにした。

 一連の騒動を新聞や週刊誌を元にまとめると、SMAPの独立工作は昨年8月頃から行われており、SMAPのマネージャーであるI氏のジャニーズ事務所退社に伴い、SMAPメンバーもI氏についていき独立するという方向だった。しかし、木村拓哉だけがジャニーズ残留を示し、中居正広、稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の4人はそのまま独立するという流れに変化。この時点で、SMAPは分裂。しかし、I氏は木村を説得するために「NHK 紅白歌合戦」の司会に推すという動きを水面下で行っていたという。これに激怒したのは、長年、I氏と対立関係があったとされているジャニーズ事務所・副社長のメリー喜多川氏だった。

 当然、ジャニーズ事務所側は厳しい態度をとることになる。4人だけの独立では当然SMAPは存続できない、ここで“SMAP消滅”という危機的な事態に追い込まれてしまった。唯一の道としては、4人がジャニーズ事務所・代表取締役社長のジャニー喜多川氏、副社長のメリー喜多川氏らに謝罪することだったが、そもそもそのパイプを持っていないことが問題として浮上。そこで、唯一ジャニーズ残留を示した木村がパイプ役を担った。4人はジャニー氏やメリー氏に謝罪し、“SMAP存続”が決定。まさに、草なぎが語ったようにSMAP5人が揃い謝罪できたのは、木村の功績と言えるだろう。

 「今回の謝罪会見で木村さんがセンターになり、場を仕切っていたことで、“アンチ・キムタク”が増殖していますが、よくよく考えると、木村さんがいなければ、この謝罪会見ですらできなかったワケです。木村さんを批判している世間は、その根本的な部分を考えるべきです。また、木村さんもヒールになることをわかっていたと思いますよ。あえて自分に批判を集めることで、他のメンバーの精神的負担を軽減している。彼は優しいですからね」(芸能記者)

 今後のSMAPの動きとしても、一部スポーツ紙では、「中居ら4人の処分ナシ」と報じており、生放送での謝罪でケジメが着いたとし、騒動は収束。SMAPは再スタートへ向けて徐々に前進している。

 また、木村の功績はSMAPメンバーに対してだけではない。

 18日に放送された「SMAP×SMAP」は関東地区での平均視聴率31.2%を記録。瞬間最高視聴率も37.2%を記録し、驚異的な数字を叩き出した。おそらくこのままいけば、フジテレビにおける年間最高視聴率となるだろう。SMAPは、フジテレビに大きく貢献したことになる。いや、ここは“木村拓哉が”と言うべきだろう。

 視聴率低迷が叫ばれて久しいフジテレビを救ってきたのは、まさに木村拓哉だった。2006年から2016年のフジテレビにおける年間視聴率をみてみると、2006年7月3日放送の木村主演ドラマ「HERO 特別編」は平均視聴率30.9%を獲得。2006年で最も高い視聴率だった。そして2008年にも、7月14日放送の木村主演ドラマ「CAHNGE」最終回は27.4%を記録。同年で最も高い視聴率となった。ここ10年間のフジテレビの年間視聴率では、フィギュアスケート、日本代表サッカー関連でしか結果を出せていないのが現状。バラエティ、ドラマなどの制作番組で確かな数字を出してきたのは、木村だけである。

 「フジとしては結果として万々歳です。生謝罪した回の『スマスマ』だけでなく、今後の回の視聴率も期待できる。まさに“神様”“仏様”“木村様”といった感じでしょう」(テレビ関係者)

 結果的に木村はSMAPを“CHANGE”し、本物の“HERO”になったようだ。

【記事提供:リアルライブ】
情報提供元: リアルライブ