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12日、TSUTAYAが次世代の優れた映像作家を育成、支援する「ツタヤ・クリエイターズ・プログラム・フィルム(TCP)」の最終選考会が都内で行われ、応募総数474作の中から、最終候補7作を企画した若手作家が、女優の黒木瞳ら、選考委員を前にプレゼンした。
黒木は、6番手だった片桐健滋氏の「ルームロンダリング」のプレゼンの際に代表して質問を担当。オカルトの中にヒューマンドラマの要素入れた、爽やかな設定を評価した。また、片桐氏が会場に持ってきたアヒルのランプが気になったようで「そのアヒルが出てくる訳ですね。どこで買ったんですか?」と質問し、ピリピリしがちな場内の空気を和ませる場面もあった。ちなみに、片桐氏によると、アヒルのランプは前日に雑貨屋で購入し、パイロット・フィルムの制作に間に合わせたとのこと。
全ての選考を終え、グランプリに輝いたのは、中江和仁氏の「嘘と寝た女」で、急死した内縁の夫の名前や肩書がすべて偽造だったという、24年前に実際に起きた事件を題材にした映画を企画。グランプリ受賞者の発表を担当した黒木は「審査員満場一致で決まりました」と明かした。受賞した中江氏は、「今回、TCPで受賞できなかったら、プレゼン映像を手伝ってくれたスタッフの皆さんに合わせる顔がないと思っていたので、本当に受賞できて良かった」と喜びを語った。
なお、準グランプリは、加藤卓哉氏の「裏アカ」と、片桐健滋氏の「ルームロンダリング」がそれぞれ受賞した。今後グランプリ・準グランプリの3作品は、長編映画化に向けてTSUTAYAなどがバックアップする予定だ。(雅楽次郎)
【記事提供:リアルライブ】