香川では「さぬきうどん」の印象が強すぎて、他の食べ物が目立たない。しかし、自然豊かな同地では、他にも美味しいものが沢山ある。

 まず、香川ではオリーブの栽培が盛んなのは知っているだろうか? その歴史は古く、明治41年(1908年)にオリーブの苗木を植えた時から始まっている。そのオリーブを有効活用した「オリーブハマチ」という名産品がある。

 オリーブハマチは養殖ハマチのエサにオリーブ葉入り飼料を与えたもので、香川の観光協会スタッフによると、身がしまっており、タイのような舌触りが特徴だという。実際に食べてみると、普通の養殖ハマチのようなベタっとした脂の感触が少なく、スッキリとした後味だった。他にもオリーブ系のものでは、オリーブ牛というのも香川には存在する。

 また、丸亀市ではB級グルメ「骨付鳥」が有名で、同市の居酒屋などでも食べられる。このB級グルメは、鶏の骨付もも肉をニンニクの効いたスパイスで味付けし、オーブン釜などでじっくりと丁寧に焼き上げもので、パリパリと芳ばしさが食欲をそそる。食べ方は出来たてアツアツに豪快にかぶりつくのが良いそうだ。現在同市を始め香川では、骨付鳥をもっとメジャーにしようと試みをしているようで、「とり奉行 骨付じゅうじゅう」というゆるキャラを使い、PR活動などを行っている。

 甘いものも食べたくなると思うで、その辺りも紹介しよう。まずは坂出市「清水屋」のところ天だ。

 四国八十八ヶ所霊場の巡礼ルート近くにある同店のところ天は、お遍路さんの間で名物となっている。関東でところ天といえば、醤油で食べるのが普通だが、同店では、黒みつをかける「浪速風」。角切りにして、きなこと、砂糖、または、黒みつをかける「くずもち風」など、甘い味付けで食べることができる。近くの湧き水で作ったところ天は、黒みつとの相性も抜群で、甘みとところ天のほのかな酸味が、歩き疲れた体を癒やしてくれる。もちろん、醤油をかけて食べることもでき、酢醤油入りのところ天に、からしを投入するのが、地元風だという。

 他にも、香川では乳業も盛んで、地元のHIRONO牧場がプロデュースし、三木町と、金刀比羅宮近くの琴平町で店舗展開している「森の中のジェラテリア・ムッカで」では、出来たての牛乳から作ったジェラートを食べられる。市販のアイスクリームの様に砂糖の味が強くなく、牛乳本来の味を活かした甘みがあるのが特徴だ。店内の内装もかなり凝っており、ちょっと休憩するのにも絶好の雰囲気となっているので、カップルや夫婦で来店するのも良いかもしれない。(斎藤雅道)

【記事提供:リアルライブ】
情報提供元: リアルライブ