元AKB48の大島優子が13日、都内で行われた主演映画『ロマンス』(8月29日より全国公開)のジャパンプレミアイベントに共演の大倉孝二、メガホンをとったタナダユキ監督と出席した。大島は大倉と初共演。大倉が人見知りなこともあり、初対面の時こそ互いに緊張し合ったというが、その後は大島が大倉の心の扉を強引にこじ開け仲良しに。大島は「すぐ舵をとれました」と大倉を前に得意顔で、タナダ監督も「(大島が終止)上から(目線)だった」と明かして会場の笑いを誘った。

 初対面時は「ちっちゃ」「でかっ」と互いに思い合ったという大島と大倉。「最初はお互いどういう人かうかがい合っていました」といい、大倉は「いい歳して僕はナイーブぶるんで。人見知りな感じだったんです」と苦笑いでその理由を説明。

 大島も「全然目を合わせてようとしてくれなくて、うつむき加減で『おはようございます』って。あ、シャイな方なんだなって」と思ったといい、その後は座長としての責任も感じたのか「初日になって距離をつめようってわたしからお話ししたら、そこからスピードをあげて仲良くなれました」としみじみ。

 大倉は一方その大島の距離のつめ方に戸惑ったとも告白。「割と最初、バカにされた感じで話しかけられまして。なるほどこういう人なんだって思った」と大島をチクリ。タナダ監督も「主導権は握られていましたね。すごく早い段階で」と同意すると、大島は「すぐ舵をとれました」と得意顔。

 だが、大倉は大島の積極さに現場で救われた部分も多かったのか、「僕も実はそのほうがやりやすかった」とにっこり。タナダ監督も「すばらしいコンビでした。最近もますます大島さんのほうが力が増していますね」と話して会場を盛り上げていた。

 新宿・箱根間を往復する特急ロマンスカーのアテンダント北條鉢子(大島)が箱根に向う道中、思いもよらない出来事に遭遇する一日を描いた本作。大島は実年齢の26歳と同じ主人公を演じたことについて「友達の相談を聞いているみたいな感じでした。漠然とした未来への不安とか、混沌としている日常への複雑な感情をものすごく理解できた」とコメント。「素敵な作品と出会えた」と本作がお気に入りの様子だった。
(取材・文:名鹿祥史)

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