MATSURI初全国ツアー完走「空っぽだった宝箱が…」10公演で9000人動員「すっげえ景色」
秋元康氏プロデュースの6人組昭和歌謡グループ「MATSURI」が23日、東京・J:COMホール八王子で「MATSURI 1st コンサートツアー 祭 ~大千穐楽~」を開催した。
グループ初の全国ツアーの最終公演。1部と2部で計4000人を動員。ツアー10公演で9000人を動員し、各地でお祭り騒ぎを巻き起こしてきた。
千秋楽のために用意されたセットで、はっぴを着た小野寺翼(31)、鈴木渉(33)、橋爪健二(32)の和太鼓演奏から幕開け。小野寺は「5日前に譜面をもらって、朝4時まで練習した」と明かしたが、あうんの呼吸でド派手に決めて千秋楽をスタートさせた。序盤は「お祭りマンボ」「ジュリアに傷心」などで一気に会場をお祭り騒ぎにし、松岡卓弥(36)は「今日は俺らもみんなも世界一幸せになろうぜ!」と呼びかけ、大きな歓声を浴びた。
さらに、10月8日発売の2枚目のシングル「アガベの花」を初披露。50~100年に1度しか咲かない花にちなんで“真実の愛”を歌った1曲で、小野寺は「これからもいろんなところで披露していくので、皆さん楽しみにしていてください」と呼びかけた。
NHK紅白歌合戦のステージに立つため、全公演で、全員が紅白色の長テーブルにペットボトルを投げて立たせるボトルフリップチャレンジに挑戦。初日公演から徐々に成功率を上げたというが、この日は1人目の渡辺真(39)が失敗。全員で土下座して挑戦した“泣きの1回”も2人目の小野寺が失敗したが、ルール無視で続行して6人連続成功にこぎつけた。初の紅白出場へ向け、無理やり弾みをつけた。
アンコールでは同じ「夢をあきらめるな!オーディション」からデビューしたSHOW-WAがサプライズ登場。12人で「汚れちまった涙」を歌唱し、戦友とともにゴールテープを切り、柳田優樹(39)は「まさに夏祭り。一緒に歌って熱気が上がりましたね」と喜んだ。
初のツアーを駆け抜け、渡辺は「すっげえ景色。最高の公演になりました。最高のメンバーと最高のファンの皆さんに恵まれた。もっと高いステージを目指して頑張っていきます」と涙を浮かべ、橋爪は「1部に両親と弟が見に来てくれた。夢が実らず母に『安定した仕事をしなさい』と言われたこともあって、あきらめようとしたこともあったけど、あきらめずに来た結果、弟と両親にすてきなステージを見せることができました」と胸を張った。
松岡卓弥(36)は「空っぽだった僕の宝箱の中身がどんどん増えている。こんなにすばらしい景色を見られる人生だと思っていなかったので、MATSURIはどこまでも行けると思っています」。柳田は「みんな本当にセンスがいい。俺たちここからまだまだ行きます。一緒に若々しく輝きましょう」と、夢の紅白歌合戦と日本武道館へ向け力強く誓った。