故郷の山形県鶴岡市で、初の単独コンサート「羽山みずきデビュー10周年記念コンサート~夢は今もめぐりて~」を開いた羽山みずき

演歌歌手の羽山みずき(33)が23日、故郷の山形・鶴岡市で、来年のデビュー10周年を前に初の単独コンサートを開いた。荘銀タクト鶴岡(鶴岡市文化会館)大ホールで「羽山みずきデビュー10周年記念コンサート~夢は今もめぐりて~」と題して開催した公演には約1000人の観客が集まった。羽山は「感動して涙が出そうだわ!」と満員の観客に感謝。アンコールでは文部省唱歌の「ふるさと」を涙ながらに熱唱した。

今回のコンサートでは、24年12月25日リリースの最新曲「みちのく純恋歌」はじめ24曲を熱唱した。持ち歌に加え、カバー曲も披露。所属のサンミュージックの最高顧問・森田健作(75)に直接、歌唱許可をもらった「さらば涙と言おう」や、自身のYouTubeチャンネル「羽山みずきのもっけだのチャンネル」で庄内弁でのカバー曲を披露した中でも、特に評判の良かった、スターダスト☆レビューの代表曲「木蘭の涙」の庄内弁のカバーバージョンを歌唱した。

羽山は、15年3月に行われた「2015年日本クラウン新人オーディション」で最高賞のグランプリを獲得。高校を卒業後、同年末まで鶴岡市内の出羽三山神社で巫女(みこ)を6年間、勤めてきた。そして、翌16年4月6日リリースの「紅花慕情(べにばなぼじょう)」で日本クラウンからメジャーデビューした。

コンサートでは、スペシャル映像も上映された。羽山が初見という「2015年日本クラウン新人オーディション」の映像には、24歳の時の初々しい自己紹介や歌唱するデビュー前の姿が収められた。羽山は「(オーディションに着て行こうと決めた)ワンピースが、あまりにもさみしかったので、母が100均で買ったリボンをつけてくれた」と当時のエピソードを開かした。

また、森田健作との対談の映像も公演を盛り上げた。森田の楽屋を訪ねてトークした中で、羽山は少しずつ認知度が上がってきた頃に、コロナ禍に見舞われて活動ができなかったことに触れた。森田からは「過去は仕方がないが、過去は未来の教科書だから、これからも、もっと頑張れ!」と激励される一幕も。またを今回のコンサートで森田の代表曲「さらば涙と言おう」歌わせて欲しいとお願いし、快諾された瞬間も紹介された。羽山らしさを出すために庄内弁で歌唱することも収録中に決定し、羽山は「忙しい中、長い時間、収録に協力してくださった」と森田に感謝した。

羽山はトークの中で「小さい頃から歌が好きで、当時は美空ひばりさん、川中美幸さん、島倉千代子さんの歌を歌詞の意味全くも分からず歌っていましたが、大人になった今では少しずづ意味が分かってきました」と自身の歩みを振り返った。そして「この荘銀タクト鶴岡で、いつかコンサートをしたいと思っていましたが、皆さんのおかげで10周年のコンサートを行わさせていただけました。今後とも、よろしくお願いします」と感謝の言葉で公演を締めくくった。

YBC山形放送では、24年7月6日から初の冠番組「羽山みずきのあなた便り」(土曜午後6時40分)がスタートし、1年が経過した。「ラジオ絵馬」のコーナーでは、巫女(みこ)の経験を生かし、願い事や決意、大切な人へのメッセージを有言実行できるようにと心をこめて読み上げており、故郷での人気は絶大だ。公演終了後、すぐに同市内の東京第一ホテル鶴岡に移動し「デビュー10周年記念特別企画 羽山みずき トーク&ライブショー」を連続で開催。明日24日には「羽山みずきと『歩き、祈る』出羽三山 羽黒山 バスツアー」も開催し、故郷を2日間、盛り上げる。

来年の10周年に向けての企画も進行している中での故郷・鶴岡市での初の単独コンサートは、さらなる飛躍への大きな1歩になりそうだ。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 羽山みずき「感動して涙が! 」来年のデビュー10周年を前に故郷・鶴岡市で初の単独コンサート