藤井直樹、主演舞台に使命感「思いを乗せたい」“幻の甲子園”題材に8・23開幕の不思議な縁
藤井直樹(24)と関西ジュニアの岡﨑彪太郎(21)が23日、都内で舞台「あの夏、君と出会えて~幻の甲子園で見た景色~」(23日から、東京・サンシャイン劇場など)囲み取材に出席した。
戦時下の昭和17(1942)年8月に戦意高揚のために文部省主催で1度だけ甲子園で開催され、公式の記録としては認められていない「幻の甲子園」が題材。コロナ禍で甲子園の夢が絶たれた元高校球児(藤井)が昭和17年にタイムスリップし、戦争で甲子園大会が中止となった若者たちと聖地を目指す物語だ。
舞台初日の8月23日は“幻の甲子園”が行われた日でもあり、第107回全国高等学校野球選手権大会の決勝戦も開催されるという不思議な縁でつながった。藤井は「甲子園の歴代決勝戦の表で2020年『中止』って見て、改めて来るものがあって」と思いをはせた。「どの年も甲子園を目指して頑張っている人たちがいると思うんですけど、その思いを少しでもこの舞台に乗せられたら」と座長としての決意を語った。
岡﨑も「高校球児たちの思いを感じながら演じていきたいと思います」と背筋を伸ばした。
藤井はエース投手だった球児役、岡﨑は頼れる主将を演じるが、ともに野球未経験。野球監修を務める元日本ハム、阪神の今成亮太氏(37)や野球経験のある共演者から指導を受けて野球技術をたたき込んだ。
ともに練習を積んできた岡﨑は、藤井について「真下にボールを投げてました」と暴露。監督役の永井大(47)も「最初はどうなるかと思った」と明かしたが「迫力あるフォームになっていると思います」と太鼓判を押す。藤井は昨日も今成氏から個人指導を受けたばかりで「今はだいぶ真っすぐ飛ぶようになりました。日々進化していると思います」と仕上がりに自信をのぞかせた。
一方の岡﨑は比較的順調に技術を会得。「僕はテニスをやっていたので道具を持って振るのは自然とできて。(アドバイスは)そんな何も…。みんな藤井ちゃんに構っている」と笑い、藤井は「悔しいんです。負けてられないなと思いました!」と奮い立っていた。