昨年9月の高知ロケから、約1年に及ぶ長丁場収録を終えた今田美桜(左)北村匠海

今田美桜(28)がヒロインを演じるNHK連続テレビ小説「あんぱん」が、約1年に及ぶ収録を終え、クランクアップ。制作のNHKが23日、発表した。

ドラマは昨年9月に高知県でクランクインし、22日に収録を終了した。朝ドラといえば、1年の及ぶ長丁場の収録で知られるが、主人公柳井のぶを演じきった今田、のぶの夫柳井嵩役にふんした北村匠海(27)は同局を通じ、コメントを寄せた。

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今田美桜 撮影が始まってからの1年間、本当にたくさんの人が支えてくれたんだなと、今、改めて思います。楽しいこともたくさんありましたが、苦しくて悩むこともあり「何者にもなれない」というのぶの言葉が心に刺さって、自分に問いかけることもありました。

でも振り返ると、すごく笑った記憶と、あとは泣いた記憶と、全部がいとおしくて、のぶを演じられて本当に良かったと心から思います。そして、嵩が北村匠海さんで本当に良かったです。たくさん救われました。ありがとう。こんなにもすてきな皆さんと一緒に「あんぱん」を作れたことは、私の一生の財産です。幸せです。ありがとうございました。

北村匠海 僕は朝ドラというものが初めてで、正直悩むこともありましたが、とにかくすばらしい現場でした。シーンの一つ一つの撮影に熱量があって、だからこそ僕も一緒に話し合いながら作ることができたと思います。

そして今田さんと僕が夫婦の役で朝ドラと関わるのは、最初で最後かもしれないとずっと感じていました。その作品が「あんぱん」で本当に良かったです。

僕は休憩時間も楽屋には戻らず前室にいたのですが、気づけばのぶもそうでした。横にいるといろんなことを感じられる瞬間が多くて、嵩として、北村としてのぶを支えることが僕の責務だと思っていました。

本当に最後までよく走りきったと思います。今田さん以外ののぶは考えられません。本当にありがとうございました。

制作統括の倉崎憲チーフ・プロデューサー 昨年9月上旬に高知ロケでクランクインしてから約1年。本当にあっという間でした。それほどまでに毎日濃度が高く、すばらしいドリームチームで全撮影を終えることができ、振り返れば全ての時間がいとおしいです。

座長として現場で笑顔で走り続けてくれた今田美桜さん。そんな今田さんをずっと隣で支えてくれた北村匠海さん。全てのキャスト、スタッフ、関係者の皆さんに感謝の思いでいっぱいです。

そして現場に向かう我々の活力となっているのは、視聴者の皆さんから日々届く多くの温かい声です。

放送も残りあと約1か月。今も愛され続けるアンパンマンはどのように誕生していくのか。

最終回までぜひ楽しみにご覧いただけますと幸いです。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 今田美桜「一生の財産」インから約1年「あんぱん」クランクアップ