【宝塚】入団4年目雅耀が2回目の新人公演主演、トップ鳳月杏からの言葉を胸に演じきる
宝塚歌劇月組のミュージカル「GUYS AND DOLLS」新人公演が21日、兵庫・宝塚大劇場で上演され、入団4年目108期生の雅耀(みやび・よう)が24年の「Eternal Voice 消え残る想い」以来、2回目の主演を射止めた。相手役は帆華(ほばな)なつ海が務めた。
1948年のニューヨークを舞台に、ギャンブラーのスカイ・マスターソンが、お堅いことで有名な救世軍の娘サラ・ブラウンを口説き落とせるかという賭けに乗る。本公演ではスカイをトップ鳳月杏、サラを天紫珠李が演じている。
50年にブロードウェイで初演され、世界各地で再演を重ね、今なお愛され続けるミュージカル・コメディーの傑作中の傑作で、宝塚歌劇では84年、月組大地真央、黒木瞳で初演、2002年に月組紫吹淳、映美くらら、15年星組北翔海莉、妃海風で再演された。
終演後のカーテンコールでは、緊張をにじませながらも「新人公演という大きな学びの場で挑戦できうれしく思います。いろんな挑戦を見つけ、思いをかけて、本日無事に終えることができました」とあいさつ。自身もDVDを何回も見て、あこがれを抱いた作品だけに「ファンの皆さまからたくさんの幸せをいただいた。幸せを恩返しできるよう本公演も精進します」といい、東京宝塚劇場での新人公演に向けて「一丸となって皆さんと楽しく、皆さんにハッピーになっていただける作品となるよう精進いたします」とさらなる内容の進化を誓った。
報道陣の囲み取材にも応じた。宝塚大劇場では初めての新人公演とあって、「初めての時は自分自身でいっぱい一杯でした。今回はコミュニケーションが大事だなと感じました」。
トップ鳳月からは前日に「もっと自分の時間をたっぷり使った方が良いよ」とアドバイスをもらったといい、「たっぷり時間を使うことで、スカイという役の自信や存在感につながると言っていただいて、今日一番ちゃんと思いながらやりました」。鳳月の言葉の重みをしっかりと胸に秘め、スカイの華やかな大人の魅力とサラに向けるピュアな愛情を見事に演じきっていた。
東京宝塚劇場では10月16日に予定されている。