霊厳寺にある松平定信の墓石に手を合わせる井上祐貴(撮影・寺本吏輝)

俳優井上祐貴(29)が21日、東京都江東区の霊巌寺(れいがんじ)で、18世紀後期に江戸幕府の老中を務めた松平定信のお墓参りを行った。

江戸時代の市中と江戸城内を描くNHK大河ドラマ「べらぼう」で、質素倹約を柱にした寛政の改革を行った松平定信役を演じ、渡辺謙演じる田沼意次と相対する。物語の後半で重要となる役を演じる決意を胸に、今回の墓参へ臨んだ。

クランクイン前の今年4月にも1度霊巌寺を訪れたというが、松平定信の墓石は通常一般公開されておらず、手を合わせられずにいた。約4カ月たっての実現に「とにかく自分の信念を曲げずに、寛政の改革を井上祐貴としても、松平定信としても一緒に胸を張って最後まで走り切らせてください」という思いを込め、伝えた言葉は「見守っていてください。任せてください」。実際に墓石を見て「奥さんも眠るお墓ということで、松平定信という人物に物理的に近づけた感覚」があったという。

自身にとっても過去一番の大役といえる役に「まだ受け止めきれて部分もある」としつつも「史実はあるけれども、定信公としてできることを最後まで。プレッシャーとワクワクが一緒にある感じ」と決意を新たにした。

もし自身が当時を生きるなら田沼派か松平派か、という質問には「田沼体制が良いです」と笑いながら即答。「(松平の)質素倹約がきつすぎる。何の楽しみもなく質素倹約はできない」と苦笑い。それでも「(墓前では)田沼派とは言わないです。何されるか分からない」と冗談交じりに話した。

最近楽しみにしていることを聞かれるとゴルフと答え、「(俳優の)溝端淳平さんとコースを回ります」と意外な一面を明かした。ベストスコアは103で「先輩を気持ち良くさせちゃっているんで。おびやかさないと」と笑った。

同作では同い年の横浜流星が主演を務める。「いずれはそこ(主演)にふさわしい俳優になりたい。同い年の横浜くんが主演の大河ドラマに出るのはいろんなものを吸収できるタイミング」と力強いまなざしで話した。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 「べらぼう」で松平定信役の井上祐貴、最近の楽しみはゴルフ 一緒にコースを回る先輩俳優は…?