トム・クルーズ「ケネディ・センター名誉賞」辞退、トランプ米大統領が理事長
米俳優トム・クルーズ(63)が、米国の芸術や文化に貢献した人に贈られる「ケネディ・センター名誉賞」の受賞をめぐり、スケジュールを理由に辞退していたことが分かった。米ワシントン・ポスト紙が報じたもので、理事長を務めるトランプ米大統領が13日に今年の受賞者を発表したが、クルーズの名前はなかった。
今年の受賞者にはアクション俳優シルベスター・スタローンやロックバンド「KISS」、カントリー歌手ジョージ・ストレイト、「オペラ座の怪人」で知られる英俳優マイケル・クロフォードが選ばれた。今年2月に自ら理事に就任したトランプ大統領は、12月に予定されている就任後初となる授与式で自ら司会を務める考えも示している。
匿名の関係者によると、トランプ大統領はクルーズにも受賞を打診をしたものの、自ら辞退をしたという。クルーズの広報担当者は、コメントを差し控えている。
40年以上のキャリアの中で「トップガン」や「ミッション:インポッシブル」シリーズなど数々の大ヒット作を世に送り出してきたクルーズは今年、米アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーから長年の活躍が評価されて名誉賞を授与されることが発表されている。11月に行われる第16回ガバナーズ賞授賞式でキャリア初となるアカデミー賞を手にする。(ロサンゼルス=千歳香奈子)