柳亭こみちオリジナルにどうアレンジを加えるか 人気落語家4人が競演
落語家柳亭こみちが9月9日に東京・銀座の博品館劇場で「こみち噺饗宴~4人のシェフ~」と題した落語会を開催する。こみちのほか、桃月庵白酒、春風亭百栄、蝶花楼桃花という人気落語家が出演します。
こみちは、数々の古典落語で男性の登場人物を女性に置き換えて改作した「女性活躍版」の噺を次々と発表。2023年には、こみちを含む4人の女性落語家による「この落語、主役を女に変えてみた~こみち噺スペシャル~」を開催し、満員だった。昨年は「男性が女性版を演じるのを見たい」との要望を受けて、女性落語家の部と男性落語家の部を開催し、いずれも満席だった。
今回は白酒が「船徳と嫁姑」、百栄が「こみちのあくび指南から改作」、桃花は「そばの清子」に挑む。こみちによると、「それぞれの出演者に、合いそうな候補の噺を3つくらいずつ音源を送って、選んでいただきました」という。こみちオリジナルに、それぞれがどうアレンジを加えるかが聴きどころでもある。ちなみに、こみちは当日の「お楽しみ」の予定。
人気の4人の競演となれば、約300席の博品館劇場なら、すぐ満員となると思いきや、2週間ほどの前の話ですが、こみちによると「まだ80席ほど残席があります」という。「人気、実力ともにすばらしい方々にそろっていただき、必ず楽しい会になると確信しているので、満員にしたい」と話していました。一昨年、昨年の会場だった日本橋社会教育会館は200席だったので、客席数は1・5倍の会場となるけれど、月をまたがず、今月末には完売となるでしょう。興味のある方はお早めに。【林尚之】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「舞台雑話」)