二階堂ふみ(2024年撮影)

「消化してはいけない作品なので、自分が消化しないでいられているか。自分の作品を見る方でないのですが、確認のために今回は2度見返しました」

実際の障害者施設殺傷事件を元にした2年前の映画「月」での好演の裏をそんな風に聞いて、改めて役作りの深さを実感した。NHK大河ドラマ「西郷どん」で共演した鈴木亮平は「感性のバケモノ」と称した。

幅も広い。「翔んで埼玉」では劇画チックな役柄をこなし、「リバーズ・エッジ」では当たり前のようにオールヌードを披露した。

さらには書評を書き、カメラマンとして雑誌の表紙も飾った。フェレットや犬を飼ったのを機に環境問題に思いをはせ、ペスタカリアン(準菜食主義者)に。

正直、伴侶としてついていける人がいるのだろうか、と思っていた。情報番組やクイズ番組という異分野に実は映し鏡のような存在がいたことを突然の発表で思い知らされた。

カズレーザーのコメントの中に「いかんせん2人とも個性やこだわりが強いもので-」と自覚も見える。考えてみれば多岐にわたる互いの話に最後までついていける人間は当の2人の他にいないのかもしれない。【相原斎】

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 【こんな人】二階堂ふみは「感性のバケモノ」幅広い役柄演じ分ける一方でカメラマンとしても活躍