吉本興業が9月からマナービデオ導入「気持ちよく働き、より楽しんでもらえるコンテンツを」
吉本興業は8日、より良いコンテンツ制作へ向けた「プロダクションマナービデオ」を9月から導入することを発表した。
公式サイトでの発表文で「弊社は、自社で制作する映像や番組、大型ライブ、ツアーなどのコンテンツについて、出演者を含む社内外のスタッフが気持ちよく働き、お客さまにより楽しんでもらえるコンテンツを制作することを目指し、『プロダクションマナービデオ』を9月より導入しますのでお知らせします」と明かした。
「近年、映画や映像コンテンツの制作現場においても、監督、出演者、スタッフ等の地位や役割にかかわらず、お互いを尊重し合いながら制作を行うことが国内外でスタンダードとして求められております」とし「これまでも弊社では、所属タレントに対して、外部弁護士等の有識者にも参加いただく大規模コンプライアンス研修を毎年開催し、年1回の契約更新時の面談や、常時相談できるホットラインの開設など、タレントがコンプライアンスについて知識をアップデートしつつ、不安に思った際には気軽に相談できる環境を整えてきました。また、社員に対しても、各種ハラスメントや人権、SNSなどをテーマにしたコンプライアンス研修を随時実施するなど、コーポレートガバナンス及びコンプライアンス徹底の強化に努めてまいりました」と記した。
そして「これまでの取り組みに加えて、弊社が主体的に関わるコンテンツ制作の開始時において、社内外のスタッフに、他者の尊重や注意すべき言動、労務・衛生管理など、職場環境を向上するための基礎知識をまとめた映像を視聴していただくことにしました」。こうした動きにより「お互いが気を付けるべきことを確認し、出演者・スタッフ全員で、お客さまにより楽しんでもらえるコンテンツを作るという意識の共有を図ってまいります」とした。
従来は「面白い」「楽しい」と感じられていた表現も、「現代では不快な印象を与えてしまったり、受け入れられなくなったりする表現もあります」ともつづり「弊社はこれまで、時代の変化に対応しながら、その時において最も楽しんでもらえるコンテンツ作りを目指してきました。これからも、『おもしろい』『楽しい』を追求し、皆さまの期待を超えるようなコンテンツをお届けできるように努めてまいります」と力を込めた。