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『忍たま乱太郎』は、尼子騒兵衛先生の『落第忍者乱太郎』を原作とするテレビアニメです。
「忍者のたまご」である「忍たま」たちが所属する忍術学園には、個性豊かな生徒や先生たちがたくさんおり、いつもドタバタとにぎやか。
一年は組の乱太郎・きり丸・しんべヱを中心に、一人前の忍者を志す忍たまたちの日常が描かれています。
綿密な時代考証に基づいた描写と、個性豊かな登場人物たちが織り成すコミカルなストーリーの塩梅も魅力のひとつ。
子供向けアニメとしては異色の女性人気を誇っている作品でもあります。
『忍たま乱太郎』に登場する「土井先生」こと土井半助は、乱太郎・きり丸・しんベヱらが所属する忍術学園一年は組の教科担任です。
苦労性なところがあり、個性豊かな一年は組の面々に胃をキリキリさせていることもありますが、面倒見がよく生徒思い。
声優は関俊彦さんが担当しています。
土井先生といえば、乱太郎・きり丸・しんべヱを始めとした忍たまたちから慕われる面倒見のよい性格。
授業でやったことを覚えていない忍たまたちに対して、「教えたはずだ!」と一喝することもありますが、トラブルの絶えないは組の面々にも根気よく向き合い、忍者を志す彼らを導いています。
苦労人気質でお人好しなところもあり、怒る山田伝蔵先生のなだめ役に回ることも多々ますが、は組の忍たまたちをバカにされた際には猛烈に反論することも。
生徒思いで情に厚い人となりも、「初恋泥棒」「初恋キラー」と呼ばれる所以です。
土井先生は、山田先生の息子である山田利吉と並ぶ端整な容貌で、ヘムヘムに女装したときの「半子さん」の姿を賞賛されるほど。
また、作中でも屈指の長身で、公式身長は175cm。
『忍たま乱太郎』の舞台になっている戦国時代当時の平均身長を鑑みると、かなり高身長です。
一方で、髪の傷み具合が極めて酷い様子。
四年は組に所属しており髪結いの息子でもある斉藤タカ丸に、よく怒られて髪を引きちぎられそうになっています。
土井先生といえば、出席簿や黒板消し、チョークなどの文房具を使って戦うシーン。
手裏剣は自信がないと語っているものの、チョーク投げは百発百中の腕前で、敵によって、状況によって武器(?)を使い分ける、教師らしい戦い方が印象的ですよね。
兵法にも精通しており、「利用できるものは何でも利用するのが忍者」と話す場面もあり、その姿勢が忍たまたちの実戦経験を高める一助にもなっている様子。
また、火薬委員会の顧問も務めており、火薬のスペシャリストでもありますが、自分で火矢を作る際には、よく調合を間違えています。
一年は組のきり丸は、戦火に巻き込まれ両親を失っており、学費をアルバイトをして自力で稼いでいるたくましい忍たま。
土井先生はそんなきり丸を気にかけており、休暇になると保護者代理として自宅に同居させています。
その際、きり丸一人では捌ききれないアルバイトの手伝いをすることも。
アニメ19期90話「土井先生ときり丸の段」では二人が同居している理由について言及されており、きり丸に対して「同じような育ち方をしてるからかな」と語っています。
「教師と生徒」という垣根を超えてきり丸に手を差し伸べる、土井先生の優しさが溢れたひと言ですよね。
また、そんなワケありな二人を見て、ご近所さんからは「親子なのでは」「年の離れた兄弟なのでは」などと言われることもしばしばです。
一年は組の実技担当教師である山田伝蔵先生。
土井先生と山田先生は、忍術学園で同僚となる以前に既に出会っており、山田先生は、時折土井先生のことを「半助」と下の名前で呼ぶことも。
二人の出会いは、当時19歳で抜け忍だった土井先生が敵忍に追われていたとき。
高所から落下した際、たまたまそこに家族旅行中の山田先生一家がおり、助けてもらったことが始まりでした。
山田家に居候していたとき、当時12歳の利吉が土井先生に徐々に心を開いていく過程を見守っていた山田先生の妻に教師の才能を見抜かれ、それがきっかけで教師の道へ。
利吉と共に過ごした期間も長く、利吉は、内心で土井先生のことを「お兄ちゃん」と呼んで慕っています。
ハンサムで生徒思いで機転が効いて、火薬や兵法にも精通している理想の先生、という印象が強い土井先生。
しかし、そんな土井先生にも、とある弱点が存在しています。
それはずばり、練り物。
食事に出るときり丸などに食べてもらうこともありますが、練り物が食べられないことで食堂のおばちゃんに怒られることもしばしばです。
練り物が嫌いな理由は、「ちくわを喉に詰まらせて死んだ人の話がトラウマになっている」とも言われていますが、乱太郎達によると毎回違う練り物の話になっているようで、本当の理由は未だに不明。
ちなみに、おばちゃんが食堂にいるときには、最終的には練り物もきちんと食べています。
『劇場版アニメ 忍たま乱太郎 忍術学園全員出動!の段』は、個性豊かな登場人物たちが大集合する『忍たま乱太郎』初の劇場版アニメです。
もちろん土井先生も活躍しており、生徒思いな教師の顔はもちろん、アクションシーンも見どころ。
各登場人物たちに見せ場があるので、『忍たま乱太郎』ファンの方は必見の作品です。
土井先生が山田先生一家と出会ったときの回想シーンが描かれた、第20シリーズ第90話「おかえりなさいの段」。
青年期の若かりし土井先生の姿はもちろん、当時12歳の利吉や、「お父さん」の顔を見せる山田先生の様子、「美人」と噂の山田先生の奥さんの様子も垣間見ることができるお話です。
ファンの間でも人気の高い、第19シリーズ第90話「土井先生ときり丸の段」。
人気投票「初春の陣」で土井先生が1位を獲得したことから、公約として制作されたお話です。
土井先生ときり丸の生い立ちが似ていることが示唆されており、そのときの二人の様子は必見。
土井先生の魅力を知るうえで、ぜひ押さえておきたい回です。
2024年12月に公開予定の『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』では主役も務める土井先生。
知れば知るほど、深い沼に引きずり込まれる存在ですよね。
映画を見る前に、ぜひこれまでの登場回を振り返って、その魅力を深堀りしてみてください。