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合格の知らせは、レッスン終わりに電話で聞きました。
その時はもちろんとても嬉しかったんですけど、なかなか実感がわかなくて。
しばらくの間、「まさか自分が……?」と思いながら過ごしていたんですけど、劇団「ハイキュー!!」旗揚げ公演のビジュアル撮影をした時に初めて実感して。
その後、劇団「ハイキュー!!」旗揚げ公演関係のお仕事を続ける中で、どんどん強く実感が湧いてきた感じでしたね。
はい、もちろん!
父親がジャンプをずっと買って読んでいたので、僕も幼い頃から読んでいて、『ハイキュー!!』も読切版からずっと読んでいた大好きな作品です。
なので、今回ずっと見てきた作品に携われることになって、本当に驚きましたし、嬉しかったです。
“一番好き”といわれると、キャラも学校もそれぞれ人間味溢れていて魅力的な人たちなので選べないですね……。
お気に入りシーンは、青葉城西高校が春高予選で烏野に負けた後のシーンです!
主人公たち率いる烏野高校に負けた青葉城西が、その後どう過ごしていたのかを描いていて、リアルで感動的なので。
部活に、バレーボールに、真剣だったからこそ言える言葉もあり、心震わせる名シーンだと思います。
バレーボールという競技を詳しく知っていたわけではなかったので、まずは体の使い方やエーススパイカーはどのようにプレーしているのかを、実際の映像を見て学ぶことから始めました。
6月〜7月に開催されていた「バレーボール ネーションズリーグ2023」も全試合見たのですが、史上初の3位という結果に、思わず泣いちゃいました(笑)。
日本代表の試合は高校生とは少し違うけど、代表ならではの余裕や力強さを感じて。
エーススパイカーは点を取る役目があるので、その責任感とか芯の強さみたいなものもプレーから感じましたね。
とにかく熱くて!
バレーはスポーツですけど、この熱量ってお芝居と通じるところがあるなと思いました。とても勉強になりました。
バレーボール全日本男子🏐
ネーションズリーグ大会初メダル獲得おめでとうございます!!
フルセットで手に汗握るプレーで、目が離せなかった。
予選から最後までの熱い闘い、感動をありがとうございました!!#龍神NIPPON#ハイキューpic.twitter.com/7Is3eplBxC—鈴木恋 (@ren_suzuki_0402) July 23, 2023
岩泉 一というキャラクターについては、決まった時から稽古中も結構関係者の方に「岩ちゃんぽいね!」と言われることがあったんですけど、最初はそう言われる理由があまり分からなくて。
それでも稽古を進める中で、「こういうところが岩ちゃんっぽいと言われるのかも」「岩泉っぽいぞ!」と自分でも分かってきて、岩泉が自分の中に入ってきているなと感じることが増えました。
雰囲気はとてもいいです!
現場にいる全員、“みんなでいい舞台を作ろう”という気持ちが強くて、そういう共通意識があるので、意見交換とかアドバイスとかが飛び交っています。
シーン毎に“どうすればより良くなるのか”をグループで話し合って発表する場があるんですけど、年齢とか先輩後輩とか関係なく話し合えるのがすごく良いですよね。
もちろん最初は少し気を使ったり、「言っても大丈夫かな?」と様子を窺う感じもあったんですけど、先輩方や周りの役者さんが、言いやすい雰囲気を作ってくれたので、すぐ打ち解けて良い作品づくりに集中できるようになりました。
本当に皆さんには感謝でいっぱいです。
それと、部活みたいな仲の良さもあって、稽古終わってるのにみんなでバレーしたりするんですよ。
みんなで一つの作品を作り上げる真剣さと、楽しさを感じられる劇団ですね。
今日も稽古終わりました!!
筋肉痛との戦いが…負けてられねえ。
田中龍之介役のがっくんと!
頼れる兄貴!!一緒に頑張ります🏐#劇キュー#ハイキューpic.twitter.com/eiWkVv9oCM—鈴木恋 (@ren_suzuki_0402) July 15, 2023
演劇「ハイキュー!!」は、プロジェクションマッピングがあったりステージ自体が動いたり、お芝居はもちろんですけどショーのような雰囲気もあるじゃないですか。
そういう意味ではコンセプトが違いますし、比べたり意識したりというよりも「新しいハイキュー!!を作るぞ」「みんなで良い舞台を作るぞ」という意識ですかね。
その思いはみんな同じだと思うので、切磋琢磨したりサポートしあいながら良い舞台が作れていると思います。
それは実際に公演を見てくださるファンの方にも伝わると思います。そのぐらい高い熱量で取り組んでいるし、良いものができています!
及川役の藤林泰也さんは2個上で実年齢は少し藤林さんのほうが上なんですけど、親しみやすさがある方なんですよ。
仲良くしてもらってます!
及川さんはもちろんですけど、青葉城西自体がみんな仲良しですね。
稽古中ですし、プライベートでどうこうというのはまだ無いんですけど、本当に部員同士みたいな関係性です。
稽古中もやる時はやる・休憩中は他愛もない話で盛り上がるみたいな。
舞台はアニメと違ってシーンがバッと切り替わるわけではなくて、一続きじゃないですか。
そのシーンの変わるタイミングも、青城みんなでどう魅せるかを話し合ったりしています。
今日も稽古終わりました🏐
青葉城西メンバー揃って撮りました。
個性爆発で最高に面白い!!
これからもよろしく👍#劇キュー#ハイキューpic.twitter.com/APLpmL7rii—鈴木恋 (@ren_suzuki_0402) July 27, 2023
自分で思っているのは「真面目」ですかね……。
周りから言われるのは、「喋らないと怖いけど、喋るとめっちゃ親しみやすい」です。
目の鋭さは親譲りなんですよね(笑)
あと、“親しみある”と通じるかもしれないですけど、「優しい」ともめっちゃ言われます。
自分で意識して優しくしようと思っているわけじゃないんですけど、「その考えは優しすぎるよ」とか言われがちかも。
“人との関わりを大事にしたい”という思いがベースにあるんですよ。
衝突とか食い違いとかがあった時に、冷たく対応したり投げ出したりしてフェードアウトするんじゃなくて、ちゃんと話し合ったり向き合って関係を築きたいんですよね。
このあたりは真面目なところでもあるのかもしれません。
そうですか(笑)?
たしかに、僕弟がいるんですけど、弟含め家族みんな仲は良いですね。周りからも「家族仲いいね」ってよく言われます。
今の僕があるのは家族のおかげですし、俳優という活動も「真剣に取り組むなら全力で応援するよ」と言ってくれています。
だらけようとしたり手を抜こうとしたら、尻叩いてくる感じですね(笑)。
本当に感謝でいっぱいです。
もともとアウトドアタイプなんですけど、俳優として活動するようになってからよりその傾向は強くなりました。
とにかくインプットが大事ですし、その日しか見られない景色とか感じられないものがあると思っていて、重要視しています。
よく行くのは秋葉原ですね。
家で過ごすときは、映画とかアニメを見るか漫画読んでいます。
一番好きなのは『ジョジョの奇妙な冒険(ジョジョ)』ですね!(即答)
アニメは小さい頃から見てたけど、漫画を読むようになったのは幼稚園あたりからかな……?
父がジャンプを買っていたというのもあるし、テレビで『クレヨンしんちゃん』とか『ドラえもん』を見ているのを見た親が、漫画の単行本も買って与えてくれていたので読んでました。
好きな作品はたくさんあるけど、やっぱり一番は『ジョジョ』ですね。
『ジョジョ』は僕が今の事務所を受けるきっかけでもあって。
5部でジョルノ・ジョバァーナ役を演じていた小野賢章さんを好きになって、「同じ事務所に入りたい!ここ以外は受けない!」と決めてオーディションを受けたんです。
それくらい影響を受けたし、大好きな作品ですね。
『ジョジョ』とは、高3の受験期にたまたまテレビ5部の『黄金の風』を見たのが出会いで、その後アニメは1部の『ファントムブラッド』から全部見ましたし、漫画も全巻買いました。
普通の書店で買えない本はいくつも古本屋を回りましたし、昨年行われた原画展「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」のためだけに日帰りで石川県までいったりもしています(笑)
あとは、特撮の『仮面ライダー』が好きで、リアルタイムで見ていたのは『仮面ライダー龍騎』なんですけど、一番好きなのは『仮面ライダークウガ』です。
『龍騎』で仮面ライダーを好きになってから全作見たんですけど、『クウガ』が一番好きで何度も見たいからDVDも買ってます。
平成初期の仮面ライダーって、大人も楽しめるようなダークな要素とか設定がしっかり作り込まれていて、大人になった今見ても新たな気付きとかあるんですよね。
そういう意味でもやっぱり『クウガ』をよく見返すし好きです。
尊敬するのは両親と、高校生の頃出会った役者の親友です。
親友とは同じ高校だったんですけど、彼も役者をやっていて。
仲良くなるにつれて、お仕事の話もするようになったんですよね。
そこで、彼の芝居に対する考えとか役者としての意識の高さに圧倒されてしまって。
その意識の高さは、本当に尊敬しています。
僕、小6からお芝居のお仕事はしていたのですが、教師になろうと思って芝居の世界から離れて大学に進学したんですよ。
その後、コロナ禍で自分を見つめ直す時間が増えた時に、中途半端に芝居の世界から離れたことを後悔したんです。
そこで「もう一度お芝居をやる!」と決意するきっかけになったのが、先程話した小野賢章さんと、親友だったんですよね。
ライバルというわけではないけれど、ずっと背中を追いかけていくんだろうなと思う相手ですね。
いつも応援してくださっているファンの皆様、本当にありがとうございます。
劇団「ハイキュー!!」や、このインタビューで知ってくださった方もありがとうございます。
劇団「ハイキュー!!」、役者も関係者もみんな「良い舞台にするぞ!」という熱い気持ちで稽古に励んでいますし、最高の仕上がりになっていると思います。
僕自身、公演がとても楽しみだし、早くたくさんの方に観てもらいたいと思っています。
絶対いい景色を見せますので、ぜひ見に来てくれたら嬉しいです!