「ユーリ!!! on ICE」トークショーが開催!


 『まだまだ滑走しちゃうよ!「ユーリ!!! on ICE」トークショー&オールナイト上映会』が11日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで開かれ勝生勇利役の豊永利行、ヴィクトル・ニキフォロフ役の諏訪部順一、ユーリ・プリセツキー役の内山昂輝、原案を担当した久保ミツロウ氏が登壇。1時間を超える長時間となったトークを繰り広げたが、その熱さと内容の濃さであっという間に過ぎるものとなった。


 昨年10月から1クールで放送され大人気となったフィギュアスケートにかける選手たちの青春を描いたTVアニメ『ユーリ!!! on ICE』。そんな本作を巨大スクリーンで、一気に全部楽しめるという、ぜい沢なイベント。トークショーは全国で49館のライブビューイングがされ約3万人が同時にイベントを楽しむほどと、いまだ熱は高まり続けている作品だ。


 トークは一挙上映の前に開催。放送終了後に公式で集まりトークするのが初めてとあって壇上には熱視線が送られたが、この日は、“ショートプログラム”、“フリープログラム”、“インタビュー”という実際のフィギュアスケート競技のように3つの構成で進行。


 “ショートプログラム”ではこれまでの振り返りトークに。豊永は勇利について、「勇利くんの感情が変化していく感じは狙って作っているだけでは上っ面のところだけになっちゃうなと思って、心で演じたいと思うところがあったんです。ですから6、7話から、割と芝居をしていた記憶がないんですよ。オンエア見て、俺、スゲー泣いているなって思ったりすることがあったんです。だから、割と、勇利くんになれてたのかな」と、役作りのことをしみじみ。


 すると、諏訪部も、豊永の話に聴き入りながら「感情の動きが違って、メンタルがかけ離れた感じで、彼を演じる上で苦労したんです。けれど、どうしようとか、策を講じる感じではなく、“Don’t think feel”でやっていければと思って。それで、全話演じ終えて、演じ終えたという記憶が残ってなくて、あらためて映像を見返すと、ヴィクトルはこうだったんだって、感じることがあります。そんなに演じたという感覚があまりないですね」と、役になりきっていたよう。それだけに、豊永は、「こういう人前で勇利をやってくれと言われると焦るんですよ」とも付け加えていた


 そんな状態になっていたのは2人だけではなく久保氏もそうだったようで、「私も記憶が薄れてきて、だいぶ忘れてきたなって。声として乗せた時に、それを描いた記憶が残ってないんです。新しいお話と何回も生まれ変わっている感じで」と、実感をたっぷりに語っていた。


 続けて、勇利を演じて思い浮かぶシーンを問われた豊永は、「僕は個人的に『寺かな?』『滝かな?』のところかな」と、コミカルなシーンを思い浮かべ諏訪部から「もっといろんなもんあるだろ!」と、ツッコまれ場内を沸かせることも。さらに、何かを思い出したのか豊永は、「1話で勇利くんがしゃべるんですけど、いつの勇利くんなんだろうと思って観てもらえるとさらに楽しめると思います。現場の音響監督からはこのときの勇利くんと言われているんですけど、いつなのかは言いません(笑)」と、裏話を。諏訪部がすかさず「いつなの?」と聞いたが、そこは豊永も「決め打ちはしたくないので」と、想像の余地を残していた。


 “フリースケーティング”コーナーでは、今だから言える話をトークすることとなり、久保氏はヨーロッパ選手権を観に行った際に現地にいた本作のコスプレをするほど好きなファンに正体を隠してしまったというエピソードを罪悪感を伺わせながら披露したり、キャストらのSNSにも、世界各国からその国の言葉で感想が届くという話などが語られた。


 3つ目の“インタビュー”は事前にTwitterを通じて寄せられたファンからの質問にそれぞれが応えていくものとなり、久保氏へはキャラクターらしさを出す表現をどうするかという話から、パッケージ版全巻購入特典で描きおろし漫画を特典でつける構想があることをポロリと漏らし、「監督と話してきたんで大丈夫です!オールキャラクターものではないですけど」と、その一端を伺わせていた。


 告知コーナーでは3月3日と4月29日にイベントを予定していることや、ヴィクトルの愛犬・マッカチンを模したティッシュケースの再販を予定していることなども明かされ、ラストのあいさつへ。


 内山は、「きょうも尺足りなかったなとか、この展開が!このシーンが!と話したいことがいっぱいありました。これからも『ユーリ!!! on ICE』をよろしくお願いします!」と、まだまだ話し足りない様子や、諏訪部が「みなさんの応援があれば、勇利やユリオと一緒に演じられる機会があればと思っています」と、アピールし豊永も「また勇利くんとして演じたい!僕も会いたいので、みなさんもぜひ『ユーリ!!! on ICE』の熱でアイスリンクをビチョビチョにしてもらえれば!」と、劇中のセリフとともにPRして上映のスタートとなっていた。




豊永利行


諏訪部順一


内山昂輝


久保ミツロウ


新キービジュアル

情報提供元: News Lounge