新木優子からは暴露も


 アイドルグループ『Hey! Say! JUMP』の中島裕翔(23)、女優・新木優子(22)が30日、東京・新宿の明治安田生命ホールで映画『僕らのごはんは明日で待ってる』(監督:市井昌秀/配給:アスミック・エース)完成披露試写会を市井監督(40)とともに開いた。


 無口でネガティブな亮太(中島)と、明るく超ポジティブな小春(新木)が恋に落ちる。しかし、大学生になったある日、突然、小春から亮太に別れを告げる。時が流れ社会人になり、小春が実は秘密を抱えていたことを知った亮太は再び彼女のもとに走り出す……という、青春ラブストーリー。


 開演時間になると客席を縫ってキャストたちが現れ、客席からは黄色い歓声が上がるなかスタート。中島は、第一声から「実際もネガティブな中島裕翔です(笑)」と、茶目っけたっぷりに切り出すと、「自分が演じた作品の完成披露試写会ができて嬉しく思っています」と、あいさつ。


 本作のキャスティングについて、市井監督は、「中島くんはいま、ここで見るとキラキラしているんですが、役者としてというと、男前だけどその変にいそうというのと、どこか影があるというというのもかぶるなと思って」と、明かすと、中島は「影があるという部分、見透かされてますね(苦笑)。そういう影の部分を見せないように生きているんですけどね。もうスケスケです。シースルーです……シースルーネガティブですね(笑)」と、新しい言葉を作って、観客を沸かせていた。


 撮影中の新木について中島は、「ベース明るい人なので、現場に入るとパッと花開くというか。癒やされるというかでしたね」というと逆に新木からは「ネガティブというのを感じたことがなくて、お話を聞いて見せないようにしていたんだなって」と、評すことに。それでも中島は「監督には見透かされて……シースルーでしたから」と、少々悔しそうな様子も見せていた。


 さらに、撮影中のエピソードへ中島は「撮影は1月で寒くて、その中で秩父の屋上だったんですけど、ソフトクリームを食べるシーンを撮影したんです。春という設定だったんですけど、山が雪かぶってて、どうやって春を演じろ!っていう感じで」と、寒さに苦労したそう。すると、新木からは「中島さん、そのときソフトクリームを1口食べてすぐ止めてズルかったんです!」と、暴露され、中島は「ズルくないですって!」と、必死に釈明する一幕も。


 イベントでは、好きだからこそ言えない秘密があるということにかけ、観客から事前に恋に関する秘密を募集し、それを3人がコメントするというコーナーが開催。16年前の初恋の人と同窓会で初めて会うという悩みに新木は「初恋を伝えられていないから吹っ切れていないのでは」と、回答し共感を得ることに。そこから中島へ初恋の人はどうだったかという質問が飛び、「小学校1、2年くらいの頃で、かわいかったなって(笑)。雨の日に相合傘して帰ったりとか」と告白すると、場内からは「えー!」と驚きの声。それに中島は「いいだろー(笑)」と応えつつ、「ネガティブですけど頑張りました!傘持ってないから『しょうがないから』というので」と、勇気を出したのだとか。


 続けて、彼女が作った手作りチャーハンの味が薄かったという話から、本作のフライドチキンを作るというシーンへ話が向き、これになぜか中島は半笑い。新木が「なんで半笑いなの!?」と詰め寄ったが、中島は「劇中でフライドチキンが油ギトギトのバットのまんま出てきて、亮太が戸惑うんです。でも作ってくれたことが愛情かなって感じます。もし自分だったら、やんわり伝えたいと思います。その人が料理下手なままというのはよくないと思うから」と、意見も。


 ほかにも、恋愛を追いかける派か追っかけたい派のどちらかという質問に、中島は「追っかけられる方が楽でしょとは思いますけど、一気に3人に告白されたことがあるんです。なんか順番でした。そんなに時間が空いてないところですけど、日が経ってから来て。おまえら誰が(OK)取れるか勝負しているのかと思って。調子に乗っちゃいそうになりました」と、回想することもあった。


 また、作品のキャッチコピーであるうるうるしてキュンとする“うるキュン”にかけ、最近のうるキュン体験はないかという質問に、「『いただきハイジャンプ』というバラエティ番組で、子供の苦手克服をチャレンジするという企画があるんです。毎回、子供の苦手なことにチャレンジする勇姿に“うるキュン”するんですよ。僕らが、直接教えてあげられないという企画もあって、モニタリングしているんですけどあとちょっとだ!というので諦めず頑張るんです。その姿に、スタジオでもロケ先でも毎回うるキュンしちゃいますね」と、話していた。


 最後に中島から、「派手なキュンとするような、ドSな男の子が出てくるわけでもないですし、壁ドンやアゴクイというのもありませんけど、そういうものが一切ないんですけど、それがないからこそ感じられる人と人との心の通い方だったり、取り巻く環境とか、人間が日常生きていて、その普遍性の中で感じられる、心の機微に触れられる温かい作品になっていると思います。ぜひ1人でも多くの人に観てほしいと思います」と、アピールしていた。


 映画『僕らのごはんは明日で待ってる』は2017年1月7日よりTOHOシネマズ新宿ほかにて全国ロードショー!

情報提供元: News Lounge