多部未華子、「深夜食堂」出演2回で「レギュラー」と呼ばれ「こっ恥ずかしい」


 映画『続・深夜食堂』(監督:松岡錠司/配給:東映)完成披露イベントが3日、東京・銀座の丸の内TOEIで行われ、主演の俳優・小林薫(65)、女優・キムラ緑子(54)、女優・多部未華子(27)、松岡監督(54)ら総勢14名が登壇。豪華絢爛な巨大熊手をバックに、大ヒット祈願を願い手締めを行った。


 「続・深夜食堂」は全世界シリーズ累計発行部数550万部を突破した同名コミックが原作で、09年にスタートした人気ドラマシリーズの映画版 第2弾。2015年1月に公開された前作は全国80館という規模での上映にもかかわらず、動員数20万人を超える大ヒット作となり、同シリーズのドラマ化もされ、中国・韓国・台湾などアジア各国でも大ブームとなった。


新宿の路地裏にある食堂「めしや」には花園神社の熊手が飾られており、今回は実際に花園神社の熊手を作っている中村屋さんに巨大熊手を依頼。登壇した小林らは全長約4m、約50万円相当の豪華絢爛な巨大熊手をバックに酉の市で高額の熊手が売れた時に鳴らす拍子木での三々七拍子を威勢よく手締めを行った。


 前作に引き続き主演を務めた小林は「映画は2作目なんですけど、ドラマシリーズは4作目に入り、こんなに続くとは思ってはいませんでした。嬉しい意味で、予想外というか。(前作は)公開した館数が多くなかったんですけど、1館あたりの売り上げは2番目だという話も聞きましたし。誰でも言うと思うので『前回よりも、うんとグレードアップして面白くなったって』という言葉に皆さん慣れていると思いますが、本当にグレードアップしました。また違う深夜食堂の味わいが繰り広げられていると思う」と自信満々にアピールした。



 前作の映画ではゲストだったが今回からレギュラー出演になった多部は「今回お話を頂けて、凄くラッキーとガッツポーズをしたのと同時に、(取材では)『レギュラーとして……』と何回も言われるのが、まだ2回しか出ていないので『レギュラー』という言葉に 慣れなくてこっ恥ずかしいです」と苦笑。


 今作で初めて「深夜食堂」に出演したキムラは「情緒があって暖かくて緩やかに時間が過ぎているこの作品の世界が本当に素敵。そんな中にわりとせっかちな人間の私が入るのは、そぐわないかもしれないなと思ってたんですけど。現場に行ったらセットが思ったより小さくて、横に座った不破万作(70)さんとの距離が物凄く近くて。でもそれで声が優しくなったりして、こういう事だったんだな、この世界は凄く良いなと思いました。(先に観た映画も)自分が想像していたよりは声も大きくなくて、この世界に入り込めたと安心しました」と喜びを語った。


 松岡監督は「続~をやることになって、僕、今までそういうのをやったこと無かったのでハードル高いなぁと思いました。観る人は深夜食堂がどういうものであるのかを、かなりわかっていらっしゃる。そういう方に続編を発信するというのは結構プレッシャーでした。ただ唯一(自信を持って)言えるのは前回よりももっとお腹が空きます。ご覧になった後は何かを胃の中に入れたくなると思うので、そのときに語り合ってもらって。あわよくば他の人にも伝えてもらって、少しずつ知らない方々にも波及させていきたいので…今後ともよろしくお願いします!」と観客にうったえた。


 映画「続・深夜食堂」は11月5日より全国ロードショー。




情報提供元: News Lounge