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ファッションから雑貨、レジ袋まで、最近ではサスティナブルやエシカルなアイテムをよく見かけるようになりましたよね。そんなアイテムの中でも、ただリサイクルやアップサイクルをするだけでなく、クリエイティブ要素満載のアイデアが光るプロダクトがどんどん生まれています。そんな次世代のアート作品のようなサスティナブルなプロダクトをご紹介します。
まずは、長年、私たちの生活をサポートするプラスチックの素材を作り続けてきた三井化学グループのプロダクトから。同社はオープン・ラボラトリー活動として「そざいの魅力ラボ(Mitsui Chemicals Material Oriented Laboratory: “MOLp(R)”)」を行っており、先日、魅力的なプロダクトの展示会が開かれました。
そこで展示された魅力的なプロダクトを2種ご紹介します。
「ToteBags」
これは、粒状のプラスチック原料を保管・輸送するために使用されているフレキシブルコンテナという大型運送用パッケージの素材を、アップサイクル製品へと再生したもの。通常の場合、約15年使用したのち廃棄されていた素材なのだそうですが、軽量で強度がある特長などを活かし、日常で使えるトートバッグとして再生させたのだそう。かなり長持ちしそうですね。
「wallet」
同じく、フレキシブルコンテナを、ウォレットに生まれ変わらせた製品。トートバッグよりも少ない廃棄素材で作れるのだそう。
トートバッグには、「ブロックチェーンカード」というものが付属していて、NFCという近距離無線通信の技術が搭載。スマホで読み込むと、その製品がいつ生産され、何を運んでいたのかを見ることができるのだとか。さらに、自分が購入して誰かにプレゼントするときなども、更新していくことができる仕組み! これは長く使い続けるのが楽しみになりますね。
「NAGORI」
パッと見は、石でできたマウスに見えますが、実はこれ、プラスチックで作られたマウスなのです。海水のミネラルから生まれたイノベーティブプラスチック「NAGORI(R)」というもので、2018年のグッドデザイン賞ベスト100に入った、これまでのプラスチックにはない質感と重量感を持った新しい素材。
それが大理石などの石を再現するようにアレンジ。さらに、新たにNAGORIに抗菌機能があることを発見し、質感と抗菌性の価値が最大限発揮されるマウスとなったとか。これは欲しくなりますね。
他にもさまざまなプロダクトが展示されました。どれも、リサイクル・アップサイクルをクリエイティブに、しかも遊び心を取り入れて、使うだけ、見ているだけで楽しくなっちゃうものばかり。サスティナブルというとお堅いイメージが先行しますが、こうしたクリエイティブなプロダクトが将来、あふれれば、より地球環境への貢献が楽しくなりそうです。
続いては、株式会社TWOが運営する、世界中から選びぬかれた最新フードテックブランドを体験できる「FOOD TECH PARK」(フードテックパーク)の注目のプロダクト。
2021年6月16日(水)に、新たなフードテック・エシカル商品の新ラインアップの展示をスタートさせました。そのうち、注目の2つの商品をピックアップしてご紹介します。
プラントベースドフードブランド「2foods」の商品の一つ。バター・卵・牛乳などの動物性由来原料や白砂糖不使用のガトーショコラです。特殊な製法により、玄米粉を非常に細かく砕くことによって、玄米1粒当たりの表面に付着する水分量を増やし、結果、卵や乳といった「つなぎ」を使わなくても滑らかなくちどけを実現しているとか。
動物性の畜産は環境への負荷が問題になっていることから、プラントベースド(植物由来原料)というだけでエシカル。こんなにスペシャルなスイーツができるとは素敵なことですね。
延岡に生息する孟宗竹(モウソウチク)を使用した国産100%のメンマ。宮崎県延岡市の手入れができていない「放置竹林」は、成長スピードが早く、森に入る日光を遮り、木々の成長を止めたり、根の浅い竹林は地滑りの原因となるという問題があるそう。その課題を解決すべく、放置竹林の有効活用の一環として、放置竹林を使ったメンマにする活動を行っているそうです。
フードテックパークには、他にも注目のエシカルなフードがいっぱい。気になる人は渋谷ロフト2Fに足を運んでみては。
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サスティナブル・エシカルなプロダクトの中でも、魅力的なものを選りすぐってご紹介しました。地球の未来を考えるヒントになりそうです。
【参考】
三井化学「MOLpCafe2021」(https://jp.mitsuichemicals.com/jp/molp/molpcafe2021/)
2foods「FOOD TECH PARK」(https://2foods.jp/pages/foodtechpark)