- 週間ランキング
「の」(作:junaida 出版社:福音館書店)
美しい画集やコマーシャルアートで人気の画家、junaida(ジュナイダ)さまの絵本でございます。自分で物語を作って、その世界に浸れる、そんな作品でございます。現実を忘れ、空想の世界に連れていってくれる絵本でございます。
「こんとん」(文:夢枕獏 絵:松本大洋 出版社:偕成社)
小説、漫画好きの方には、作家の名前だけで刺さるはずでございます。
物語の元になっているのは歴史の教科書でもお馴染み、中国の思想家“荘子”さまの寓話でございます。哲学的なお話としても楽しんでいただけます。さらに、松本大洋さまの繊細な筆致も堪能頂ける超贅沢な一品でございます。
「セミ」(著:ショーン・タン 訳:岸本 佐知子 出版社:河出書房新社)
アメトーク読書芸人でカズレーザーさまが「絵がとんでもねえ緻密」、「全員が感動できる」と絶賛していた絵本「アライバル」の作者の最新作でございます。
映画化された絵本「ロスト・シング」は、2011年にアカデミー賞短編アニメーション賞も受賞。会社員には、たまりまセブンな一冊でございます。今作は、静かで過激な社会問題作。働き方改革を考えさせられる大人絵本でございます。
「ランベルマイユコーヒー店」(著者:オクノ修 絵:nakaban 出版社:ミシマ社)
朝、仕事前の一杯のコーヒーを飲みながら、休日の朝、コーヒーを飲みながら読んで頂きたい大人絵本でございます。コーヒーとともに、贅沢な気分・時間が味わえる一冊でございます。絵も大人好みで、何度でも眺めたくなる、そんな景色が満載です。
「むれ」(作:ひろた あきら 出版社:KADOKAWA)
大人絵本ブームもあってか昨今、お笑い芸人の方々がぞくぞく絵本作家デビューされております。なかでも注目を集めていたのが、こちらでございます。又吉さまの推薦文には、「ページをめくるたびに、「発想」と「発見」があって、わくわくした」と書かれております。「ウォーリーをさがせ!」的な探し絵的な楽しみ方、哲学的な楽しみ方ができる力作でございます。芸人という肩書を超えて楽しめる大人絵本でございます。
続いて紅組でございます。
「すきって いわなきゃ だめ?」(作:辻村 深月 絵:今日 マチ子 編:瀧井 朝世 出版社:岩崎書店)
今年、絵本の老舗の岩崎書店が始めた「恋の絵本」シリーズのオープニング作。。恋愛観や結婚観、ジェンダー観が変わりつつある今の世の中で、「好き」という素朴な感情を肯定しつつ、現代の感覚に響く恋の絵本があってもよいのではないかということでスタートしたシリーズでございます。まさに、大人絵本ブームを背景にした一冊ではないかと。
去年、本屋大賞を受賞!映画「ドラえもん のび太の月面探査記」の脚本も手掛ける人気女流作家、辻村深月さまの絵本デビュー作は一読、多読の価値ありかと。
「字のないはがき」(原作:向田邦子 文:角田光代 絵:西加奈子 出版社: 小学館)
今年、直木賞候補が6人全員女性だったことが話題になりましたが、こちらの絵本、なんと!女性の直木賞作家の夢の競演でございます。原作、文、絵、全員直木賞作家でございます。原作は、向田作品のなかでも特に人気の作品、中学校の教科書にも掲載されているのでご存知の方も多いかと。小説好きの方には、たまりまセブンな一冊でございます。
「なまえのないねこ」(作:竹下文子 絵:町田尚子 出版社:小峰書店)
昨今の猫ブームもあってか、絵本も猫ものが人気でございます。なかでも、こちらは大人に大人気の猫絵本でございます。たくさん猫が登場いたします。猫好きな方には、癒し効果間違いナッシングーな大人絵本でございます。
「あおいアヒル」(作:リリア 訳:前田まゆみ 出版社:主婦の友社)
最近目立ってきたのが、「認知症」をテーマにした絵本でございます。なかでも、大人に刺さるのがこちらでございます。
現在、介護中の方が読まれたら、癒されること間違いナッシングでございます。「親の老化を自分は受け止めることができるだろうか」と、将来不安を感じている方ももちろん癒されます。いつか訪れるその時を、優しい気持ちで迎えられる絵本でございます。
「ふゆのはなさいた」(文:安東みきえ 絵*吉田 尚令 出版社:アリス館)
大人絵本ファンなら知らない人はいない、名作「星につたえて」の安東みきえ・吉田尚令コンビの最新作でございます。
ストーリーが大人向け、大人女子好みでございます。それでいてカワイイ。大人女子に刺さること間違いナッシングな友情物語でございます。
(文:絵本トレンドライター N田N昌)