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ナガオカの参入は、2016年頃からカセットテープの人気が再燃してきたことや、現在製造販売しているメーカーがほぼマクセルで占められていることから、と思われる。
アメリカで“最後のカセットテープ製造メーカー”とされる「ナショナル・オーディオ・カンパニー」が2014年頃から徐々に売上が右肩上がりになり、2015年には1969年創業以来最高の黒字をマークしたとして話題になった。理由は、プロミュージシャンの間でテープの需要が高くそれに音楽ファンが呼応した等、いろいろ考えられるそう。
アメリカはさておき、日本での需要は具体的には何なのか? 某家電量販店に伺ったら、「購入者の多くは年配者でテープは10分タイプが一番売れる」と教えてくれた。
用途は“音楽に関する趣味”が主らしい。例えば、カラオケで自分が歌う歌唱を録音する、個人や仲間での楽器演奏、合唱、などをラジカセで録音する、それを聴き直してチェックしたりするわけだ。カセットテープは上書き録音が簡単で、第一に年配者は昔から操作が慣れている。
また、ちょっとだけ巻き戻したり早送りしたい時も、再生状態でボタンを押すと「チュルチュルル~~」と音が聴こえてポイントまで送りやすいというメリットもある。人の話をICレコーダーで録音した音源を文字に起こす作業をすることがあるが、録音したRディスクではこの「チュルチュル~~」操作ができないので凄く不便。これは絶対にアナログなテープのほうがやりやすいとよく思う。
最後に、まだ家に残っていた古いカセットテープを撮ったので残しておく。カラオケが趣味の母がヘビーユーザーで40年ほど前のテープをまだ現役で使いまわしている(笑)
懐かしい、SONYのカセット。AHFはノーマル、UCXはクロームタイプ。
上は「AXIA(アクシア)」最初のTVCMは斉藤由貴だったはず。真ん中は「TDK」の一番安いノーマルタイプ。下は、ケースのシートに録音した曲名などを書いていたのが懐かしかったので。