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出典:公式サイトより http://kusama2017.jp/
そしてさらに、10月1日には、初の個人美術館が東京・早稲田にオープン!完全予約制で開館記念の「創造は孤高の営みだ、愛こそはまさに芸術への近づき」展のチケットは12月分までソールドアウト。ゴイスーな人気でございます。
そんな草間様のゴイスーなところは、グッズ人気でございます。美術館のグッズ売り場があんなに混んでいたのを見たことがございません。小生が国立新美術館に訪問した際には、なんと入場の行列よりグッズ売り場の行列の方が長かったのでございます。何時間待ちか忘れてしまいましたが…。氾濫する水玉模様に皆さま目が血走っておられました。
そんな多くのファンを持つ草間様の最強のグッズであり、今年のクリスマスプレゼントにオススメなのが、草間様の絵本「不思議の国のアリス」でございます。国立新美術館のグッズ売り場でも販売されておりました。
部屋の本棚に飾って置くには超贅沢でオシャレな一冊でございます。186頁のうちほぼ全部の頁に草間様の水玉模様、様々なイラストが描かれております。イラストだけという頁もたくさんありアートブックとしても充分お楽しみ頂けます。
さらに、この絵本のゴイスーなのは、草間様と「不思議な国のアリス」の共演でございます。草間版「不思議な国のアリス」なのでございます。出版社のコメントにも「おなじみのアリスのキャラクターの概念にまったくとらわれない自由な着想のアートによって、他の『アリス』では味わえない解放感や楽しさを感じることができます」と紹介されております。
「不思議な国のアリス」は、1865年にイギリスのルイス・キャロル様によって産み落とされ、以降、百何十か国語に翻訳され、何度も何度も新しい挿絵、装丁で生まれ変わってきているのでございます。
ちなみに、キャロル様の原著と草間版「不思議な国のアリス」の一番の違いは…そう、草間版には冒頭の「金色の午後」の詩がございません。原著のこの詩は愛しいアリスに捧げられたものですが、この本ではワンダーランドの主人公は草間様ご自身だからでございます。誰かにプレゼントされる際には是非、こんな薀蓄も披露してくださいませ。
最後にもうひとつ、プレゼントするお相手が、語学が達者な方でございましたら、是非、洋書の方の「Alice’s Adventures in Wonderland by草間彌生」がオススメでございます。(少し値段が上がりますが…。)洋書は2012年に出版され、翌年13年に日本で翻訳本が出版されております。もともとは海外で出版された絵本(アートブック)なのでございます。
アート女子には100%刺さる絵本でございます。クリスマスのプレゼントの候補に是非是非。
(文:N田N昌)