TBSの「サンデーモーニング」に出演している若い女性コメンテーターというとピンと来る人が多いのではないでしょうか。その人こそ、フォトジャーナリストの安田菜津紀様でございます。

 

1987年、神奈川県生まれ。上智大卒。東南アジアや中東、アフリカなどで、難民や貧困、災害などを取材。2012年には、第8回名取洋之助写真賞を受賞。取材活動と並行して、テレビのコメンテーターやラジオのナビゲーターとしても活躍されております。まだピンと来ない方、お手数ですが画像検索お願いいたします。

 

その安田菜津紀様がかなりの絵本好きらしい…。なんと!幼少時代には、母親に月300冊、1日に10冊、絵本を読んでもらっていたとのこと。

 

そんな安田様のルーツを知ったのが、ご自身がナビゲーターを務める、ラジオプログラム「J-WAVE JAM THE WOWLD」でございます。「ニュースを読み取り感性を伝える」がキャッチコピーのおしゃれニュース番組でございます。

 

その日のゲストは、「教養は児童書で学べ」の著者でライフネット生命の創業者、出口治明様でございました。出口様と言えば、読書家の経営者として、また、ベストセラー連発作家としても有名でございます。

 

 

お話のテーマは、「なぜ子供向けに書かれた本が教養を身に付けるのに適しているのか?」。まさに、幼少時代、月に300冊もの絵本に接していた安田様にピッタンコのテーマでございます。

 

番組の中で出口様は児童書の魅力について… 

 

「大人は著者の経歴などによって潜入感を持ちやすい。そのため、その本が本物かどうか見抜きづらい。子供はそれがないので本質を言い当てることができる。アンデルセンの「皇帝の新しい着物」(裸の王様)と同じ。子供にホンモノと見抜かれたものにこそ本質がある。大人の本の古典もマーケットが選んできたものなので、いいモノに決まっているが、子供の古典(ロングセラー絵本等)は、子供にはごまかしがきかない分だけ、もっと純化されているのではないかと思う。」と、語っておられました。

 

つまり、長い年月、厳しい目を通り抜けてき古典児童書(ロングセラー)にこそ、上質な教養が詰まっていると…。

 

さらに、出口様は著書の中で「優れたものは、子供が子供として楽しめるのと同様に、大人も大人として楽しめる」と語っておられます。

 

ちなみに、安田様のお母さまは正義感が強く、戦争を伝える本や人の生死を語る絵本を好んでいたとか。なかでも佐野洋子様のロングセラー絵本「100万回生きたねこ」は、子供の頃の安田様が「なぜこんな悲しいお話を読まなくてはならないの」と拒否したにもかかわらず、何度も繰り返し読んでくれたそうです。

 

その結果、今の安田様は「絵本を通して感性を頂き、今の姿勢を作ってくれた。今になってわかり感謝しています。」とインタビューで答えていらっしゃいます。

 

昨今、大人絵本ブームと言われていますが、是非、大人の方にも絵本を読んで頂きたい!「100万回生きたねこ」も大人になって読むと、大人ならではの楽しみ、深みがございます。騙されたと思って是非読んで頂きたいのでございます。

 

そうそう、安田菜津紀様も絵本を出しておられます。もちろん、写真絵本でございます。

 

「それでも、海へ」(写真:安田 菜津紀  文:安田 菜津紀)

 

震災から立ち上がろうとする人々の姿を生き生きと描いたノンフィクション写真絵本でございます。まさに、“安田菜津紀な絵本”でございます。

 

こちらも是非ご体験くださいませ!

(文:NN昌)

 

情報提供元: マガジンサミット
記事名:「 月に300冊!母親から絵本を読み聞かせられた有名フォトジャーナリストとは?