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読売新聞「人生案内」、情報番組「ノンストップ」、「週刊現代」などなど、現在多くの紙面やメディアなどで取り上げられている『家庭内管理職』が今、熟年離婚の理由として大きな話題となっているのだそうだそうです。
そんな『家庭内管理職』にどんなタイミングでなってしまうかと言うと…定年退職後、趣味もなくただただ家にいることしかできない男性が、ついつい妻の家事に目がいき、文句を言いだしてしまうことが重なり、例えば…
・自分は買い物に行かないくせに「これはいらない」「これは高い」と食品のチェックが始まる
・掃除をしていると「ご苦労」と、掃除のおばさんに言うような口調で言う
・自分は何もしてないのに、お茶をすぐに持って行かないと「ぐずぐずしてるな」と怒り始める
など、なんとも暇で時間を持て余しているくせに、家族のやることに上目線で偉そうに評価する様に周りは怒りを覚えるようです。そんな状況をどのように対処すればいいのかというと…
仕事上管理職は、部下をマネジメントする立場。部下を指示することによって、自分の存在意義を感じるので、自分の存在意義の場を家庭の中に見出そうとしているのです。長い間、人を“使う”という形で関係を築いてきたため、それ以外の方法でどう人と付き合ったら良いのかと術を忘れてしまっていることも事実。
自分の意見が家庭内を円満へ導くと信じているからこそ、リーダーとしての役割を果たそうとしているのです。ですから、本人に責任を持たせる役割を付けることも一つの手。例えば、家計簿を任せる、夫の趣味を生かした仕事を作るなど、「やる事」をみつけてあげることが有効です。
「できるだけ距離を置くこと」とよく言われています。長年自分が歩んできた道の中で、自分が固めてきたスタイルですから、変えていくことはとても難しいのです。
色々なことにぶつかりながら成功と失敗を手にし、自信も同時に積み重ねてきたわけですから、その自信を否定されると言うことは、自分自身を否定されていると考え込み、怒りへ変化することも少なくありません。つまり、真正面から切り込めば、事態は悪化しかねません。そこで、少し距離を置いて冷静に考えられる環境を与えることも大事なんです。自分の思いが通用しないという場面が重なれば、なぜそうなるのか気にせずにいられなくなるのです。
人に自分を変えられることをあまり得意としない世代の方々はまず、『自分のことを自分で考える時間』を与えることが大切なんです。
人に言われれば“カチン”とすることも、自分で気づけばすんなり納得し軌道修正することもやぶさかではないですよね。短期間での解決ではなく、長い目で見て欲しいと、カウンセラーのSさんは話してくれなした。
定年後に心にぽっぁり穴が開いたような寂しさもあるのでしょうか? 色んな楽しみがあちらこちらにある現代ですから、何か趣味となるような遊びの提案してあげるのも有効かもしれませんね。