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デックス東京ビーチにて、全国297店舗を展開する「なんでも買い取る」中古買取専門店「エコリング」が “買い取ったものだけ”で再現した昭和レトロな空間が広がる「あの頃を買い取った昭和レトロ展」が、4月28日(月)、4月29日(火)の2日間開催された。
「リユース事業を通じて、社会問題の解決に貢献すること」を企業理念としている株式会社エコリングは、SDGsの観点から、古いものでも捨てない、再利用することを目標としている。今年が昭和100周年ということもあり、「あの頃を買い取った昭和レトロ展」が開催されることとなった。
会場にはファミコン、昭和版「人生ゲーム」、アメリカンクラッカー、めんこ、プロ野球カード、黒電話、など、当時を代表するアイテム30種類以上が展示されており、すべて実際に触れて遊ぶこともできる没入型イベントとなっている。「懐かしい!」と胸が高鳴る昭和のリアルタイムを生きた世代も、「これって本当にあったの!?」と実物を初めて見て驚くZ世代もいたのではないだろうか。
黒電話は会場に3台展示されていたが、実物を見るのは筆者もさすがにひさびさで、懐かしく感じた。数字のダイヤルに指を入れて回すことで電話番号を入れていくのだが、スマートフォンが当たり前ないまの若い世代となると黒電話に限らず固定電話を見る機会さえ稀なのかもしれない。
会場には木彫りの熊やこけしの置物なども展示されていた。元鑑定士のスタッフに話を聞けたが、こういった置物や買い取った食器などは国内ではあまり需要がなくても、海外での需要は高いので、海外向けに販売していることがあるそうだ。自分にとっては「いらない物」であっても、必要としている人がいるのだと気づかされる。
子供向けの物が特に多く展示されていて、リカちゃん人形、キューピー人形、ファミコンのソフト、昭和版「人生ゲーム」、ヒーローの人形、ミニカーなどがあった。こういった玩具類の中にはプレミアが付いてもおかしくない物や、年季を感じさせる物もあった。
おもちゃで遊べるコーナーも用意。そこにはアメリカンクラッカー、糸電話、こま、まり、カエルをピョコピョコとジャンプさせるおもちゃなどが置いてあった。大人にとっては子どもの頃を思い出させる者も多く、今の子どもにとっては逆に新鮮で、つい手に取って遊びたくなる物が多そうだ。取材に行った際には、海外の母親と小さい子どもが糸電話で会話をし遊んでいるのを見かけた。
「昭和レトロ展」は、かつて使われていた物を通じて懐かしさを感じさせるのと同時に、未来を考えて物を大切にする価値観も伝えていた。