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皆さま、神社で目にする「注連縄(しめ縄)」に注目したことはありますでしょうか。注連縄発祥の地は、古事記や日本書紀の記述によると宮崎県・高千穂の天岩戸神社と言われています。
この度、その天岩戸神社では、注連縄の張替えを行う「天岩戸注連縄張神事」を行うこととなりました。
宮崎県高千穂町にある天岩戸神社では、神話の継承と、明るく暮らせる世の中に戻るようにとの願いを込めて昨年12月、古事記・日本書紀になぞらえ、ご神体の「天岩戸」に、注連縄を張る神事を行いました。
そして、天岩戸神社では令和3年より、神話に描かれた「注連縄張神事」を伝統行事として後世に残し、高千穂町の活性化を図っていくため、毎年冬至の日に注連縄の張替えを新しい神事として行っていくことに。
前夜祭を12月21日(火)に、本祭を12月22日(水)に行う今年の注連縄張神事では、神社創建以来、初めて御神体の「天岩戸」に張られた注連縄が張り替えられることになり、日本神話になぞらえ、国内を代表する芸術家、文化継承者が天岩戸神社に集まり奉納演奏・演武・演舞を行います。
奉納演者
・梶原徹也さん
元ロックバンド「THE BLUE HEARTS」のドラマー。現在は世界中で演奏活動をおこなっており、自らのバンドでは和太鼓とロックの新たな可能性も模索しています。
・花輪竹峯さん
茶道家・西行庵円位流当主。幼少より裏千家茶道を学び、古儀に忠実な香道・茶道の再統合を志し、西行庵円位流を立ち上げています。
・荒谷卓さん
熊野飛鳥むすびの里代表。平成21年に明治神宮武道場「至誠館」館長に。平成30年に国際共生創成協会「熊野飛鳥むすびの里」を開設。鹿島の太刀、合気道六段。
・永山玳潤さん
書道家。22歳で雅号を取得。35歳の時に宮下寛昇氏に師事。その後書道家として本格的に活動を開始。伝統を重んじた本格派書道を貫きつつ、独創的な作品を生み出しています。
・酒井はなさん
舞踊家。橘バレエ学校、牧阿佐美バレエ団に入団し、18歳で主役デビュー。コンテンポラリーダンス作品やミュージカルにも出演し、枠を越えて活躍しています。
・島地保武さん
振付家 舞踊家。2004~06年Noism、2006~15年ザ・フォーサイス・カンパニーに所属。13年に酒井はなさんとのユニットAltneuを結成。舞踊を軸に多岐に渡り活動しています。
・阿部一成さん
篠笛演奏家。太鼓芸能集団「鼓童」に14年間在籍した後、2010年に独立。生まれ故郷の愛媛県新居浜市を拠点に、ソロコンサートや奉納演奏、様々なアーティストとの共同制作を実施しています。
御神体への「注連縄張り」作業実施者
・竹内洋岳さん
プロ登山家。立正大学客員教授。1996年にエベレストとK2の連続登頂に成功。2012年14座目となるダウラギリ登頂に成功。日本人初、世界29人目の8000m峰14座完全登頂を果たしています。
・天野和明さん
国際山岳ガイド アルピニスト。2009年には日本人として初めてフランスの山岳賞(ピオレドール賞)を受賞。座右の銘は「人事を尽くして、天命を待つ」。
各界の著名人たちが参加する「天岩戸注連縄張神事」。興味のある方はぜひ参加してみてください。前夜祭、本祭の詳細は以下の通り。
日時(予定):令和3年12月21日(火)15:00~21:00(前夜祭)
令和3年12月22日(水) 6:50~10:30(本祭)
会 場 :天岩戸神社 宮崎県西臼杵郡高千穂町岩戸1073-1 (TEL:0982-74-8239)
前夜祭:令和3年12月21日(火)
・注連縄奉迎の儀式
・音楽家 梶原徹也さんによる奉納演奏
・舞踊家 島地保武さん、酒井はなさんによる奉納演舞
・天岩戸神楽奉納
・書道家 永山玳潤さんによる奉納揮毫(きごう)
本祭:令和3年12月22日(水)
・西行庵円位流 花輪竹峯さんによる献香献茶式
・日本鶏保護連盟殿による長鳴鶏の鳴き声奉納
・武道家 荒谷卓さんによる奉納演武
・注連縄張神事 宮司祝詞奏上
・宮崎県立高千穂高等学校 弓道部による鏑矢奉献の儀
・登山家 竹内洋岳さん及び天野和明さんによる 御神体の注連縄張替え神事
・書道家 永山玳潤さんによる奉納揮毫
※注連縄が外れている21日(火)午後3時頃から12月22日(水)午前9時の注連縄張替え神事開始までの間、天岩戸遥拝所へ入ることが出来なくなりますので、「天岩戸の御案内」はその間、中止となります。
天岩戸神社では「注連縄張神事」に関するクラウドファンディングも実施しております。
天岩戸神社クラウドファンディングページ(campfireにて実施):https://camp-fire.jp/projects/view/508721