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SNSを中心に話題となった配信アニメ『おでかけ子ザメ』待望の映画化である『映画 おでかけ子ザメ とかいのおともだち』が、8月22日(金)より公開となります。
主人公の子ザメちゃんには花澤香菜さん。新キャラクターのあんこうちゃんを潘めぐみさんが、うさめちゃんを久野美咲さんが担当するほか、子ザメちゃんの“とかいのおともだち”の声の出演に、梅原裕一郎さん、花江夏樹さん、宮田俊哉さん、高野洸さん、杢代和人さん、石見舞菜香さん、来栖りんさんなど、声優・アイドル・アーティスト・俳優と、広い分野で活躍する“おともだち” が大集結していることでも話題です。
公開を記念して花澤香菜さん、サラリーマンのお兄さん役の宮田俊哉さん、バーテンダーさん役の高野洸さん、ホストさん役の杢代和人さんにインタビュー。みんなをトリコにする子ザメちゃんの魅力について聞きました!
Q.本作は子ザメちゃんが都会の仲間たちと交流していく様子が描かれていくロードムービーさながらの展開もある作品だと思いましたが、どのような印象を受けましたか?
花澤:子ザメちゃんは小さな町の「八魚町」から飛び出して、都会でさまざまな人に出会い、みんなに幸せを届けていきます。八魚町とは違い、都会の人々の暮らしは私たちと一緒で、ほぼみんな疲れているように描かれているので(笑)、ご覧になる方々は共感しやすいかなと思います。
なので、さまざまなキャラクターに共感しながら、自分も子ザメちゃんに癒されるような気持ちになれるのが、今回の見どころでしょうか。
Q.そんな現代人の代表のようなサラリーマンのお兄さん役の宮田さんはいかがでしたか?
宮田:子ザメちゃんがいろいろな人と出会っていくところが面白いと思いました。僕が演じたサラリーマンのお兄さんだけでなく、ホストさんなど職業ごとにキャラクターが登場するのですが、僕自身はサラリーマン代表のような気持ちになれました(笑)。
子ザメちゃんと居酒屋に行くシーンでは、「カンパーイ!」と乾杯する場面があるのですが、初めて台本を読んだときは「え、子ザメちゃんもお酒飲むの!?」と驚きました(笑)。一緒に居酒屋さんに行ったりして楽しく演じられたので、出会いの部分に注目してほしいです!
Q.ホストさん役の杢代さんはいかがでしたか?
杢代:子ザメちゃんを通して、ホストさん役としても自分自身もどんどん笑顔になれました。ホストさんは最終的に、すごく優しくて家族思いな人間だということも分かりました。
この映画を観ていると、ちょっとでもクスッと笑えたり、優しさみたいなものを受け取ることができると思うんです。それを現実の世界に活かして、心に子ザメちゃんを宿しながら生活していけば、少し平和な世の中になるんじゃないかなって思いました。ぜひ、そういった部分も観ていただきたいです。
Q.バーテンダーさん役の高野さんはいかがでしたか?
高野:演じていて楽しかったです。花澤さんの声、子ザメちゃんが何といっても可愛すぎて、バーテンダーさんのご馳走したくなる気持ちもよく分かります。誰も子ザメちゃんの存在について深く掘り下げることもなく、平和な世界が広がっています。この世界には、子ザメちゃん以外にも可愛いキャラクターがたくさんいるんじゃないかと想像が膨らみました。本当に素敵な世界を浴びたなと感じています。
Q.子ザメちゃんがみなさんの日常に自然に溶け込んでいく様子がストーリー全体に感じられましたが、改めて子ザメちゃんの魅力はどんなところにあると思いますか?
花澤:まずは、見た目が可愛いところです。水に浸かってないのにどうやって呼吸してるんだろうとか、サメなのにこんなものを食べて大丈夫なんだろうとか(笑)、いろんな疑問が湧いてくるんですけど、それを超越する可愛さが魅力だと思います!
すごく食いしん坊で、「ちょうだい!」って言うとみんなあげてくれるんです。食べている姿もまた可愛いんですよ。いっぱい食べるし、みんながあげたくなっちゃう気持ちも分かります。
宮田:今の花澤さんのお話にもありましたが、僕が演じたサラリーマンのお兄さんも食べ物をあげていました! 僕は元々YouTubeチャンネルの配信を観ていたのですが、「風呂敷背負ったサメってなんだ!?」というキャッチーな見た目に惹かれていました(笑)。見ていると嫌なこともどうでもよくなる、そう思わせてくれるのが子ザメちゃんの魅力だと思います。
杢代:僕は子ザメちゃんが歩いているところが好きです。ちょっとした言葉を言いながらピョンピョンと歩くのがすごく可愛くて、ずっと見ていられます。
ホストさん役として絡んだ際も、子ザメちゃんだからこそ伝わる、ちょっとした優しさみたいな表現方法があるなと思いました。子ザメちゃんの歩くところや動いているところ、そして些細な優しさが好きなポイントです。
高野:日本語とまではいかないけど、めっちゃ聞き取れそうな可愛いセリフのニュアンスが絶妙で、とにかく可愛いですよね。絵のタッチもほっこりしていて、原作のイラストはもちろん、アニメーションも素敵です。目と耳でずっと幸せを感じられる作品だと思います。
Q.花澤さんは台本に「〇×△」のようなセリフしか書かれていなかったそうですね。演じるにあたって監督さんからは何か指示があったのでしょうか?
花澤:もうですね、「任せたぞ」と(笑)。配信アニメの時点でキャラクター作りは終わっていたので、そこまで細かくは言われませんでした。ただ、「大丈夫?」「劇場で聞くのがみんな楽しみだと思うので」と心配はされましたね(笑)。
今回は今まで見れなかった、喋ったりアクションしたりする子ザメちゃんも見られると思います。字幕はつかないので、生きものたちが何を話しているのか、みんなの心の中で想像しながら観てもらえたら嬉しいです。
Q.続いて宮田さん、杢代さん、高野さんにお聞きしたいのですが、声のみの演技で難しさや楽しかったことなどがあれば教えてください。
宮田:すごく楽しかったですね。花澤さんと一緒にやらせていただき、楽しかったです。台本をいただいて、映像を観て、「よいしょ!」と子ザメちゃんを持ち運ぶシーンがあったのですが、「子ザメってどのくらいの重さなんだろう?」と、そういう設定あるのかなと、考えたり調べたりするのも楽しかったです! ハッピーでした!
杢代:僕は初めての声優作品で、俳優業とは違った難しさもあって新鮮でした。元々学生の頃から、アニメが好きだったのですが、声優に挑戦してみて、アニメの見方が変わりましたね。声優さんのご職業はとても難しいことだと感じて、リスペクトを込めて見るようになりました。
でも、やっている間は夢のような時間でした。僕の声質はこういう感じなんだと新たな気づきもあり、とても新鮮で楽しかったです!
高野:僕も1本しかアニメ作品をやったことがないので未熟ですが、今回も本当に楽しくやらせてもらいました。特にこの作品ならではだなと思ったのは、子ザメちゃんがバーに来たとき、子どもして接するべきかと考えすぎず、普通に可愛いと思った状態で優しく接すればいいなと思ったことです。優しいお兄さんのようなイメージで演じました。
声で演技することの楽しさは、絵コンテを覗けることです。白黒の鉛筆の状態から見せてもらい、それが何枚もの絵に重なってアニメになっていく過程を体感できることが、本当に素晴らしく、ありがたいことだと感じました。
Q.ちなみに子ザメちゃんはいろいろな場所におでかけすると思いますが、みなさんがもし子ザメちゃんを連れて行くならどこに行きたいですか?
花澤:やっぱり海ですかね。泳ぎ方を忘れてないか、子ザメちゃんのポテンシャルを見たいです(笑)。小さいプールで泳いでいる姿は見たけれど、大海に繰り出す姿はまだ見ていないので。わたしは海は苦手なのですが、子ザメちゃんと一緒なら楽しめそうです。
宮田:考えたのですが、海もいいですし、水族館もいいですよね。子ザメちゃんが「見る側」なのか、それとも「見られる側」なのか(笑)。子ザメちゃん、どっちサイドなんだろう(笑)。一緒に観るのかどうなのか分からないけれど、子ザメちゃんと泳いでいる魚は観てみたいです。
杢代:遊園地です。もちろん子ザメちゃんと行っても楽しそうですし、遊園地にいるお子さんたちにチヤホヤされる子ザメちゃんを見てみたいです。遊園地にいる他のマスコットキャラクターよりも人気が出ちゃうんじゃないかと思うくらい、お子さんたちに人気が出ると思います。
高野:ゲームセンターです。2000円くらい両替して100円玉をいっぱい抱えて、いくらでも入れさせてあげたいです。駄菓子もいくらでも渡すので、必死に頑張ってほしいなと思います(笑)。
Q.最後の質問になりますが、この作品を楽しみに待っているみなさんにメッセージをお願いいたします。
花澤:公開は夏ということで、新生活がスタートして環境が変わり、8月はきっとみんな疲れ果てている頃だと思います。なので、夏休みに映画館で子ザメちゃんに癒されてほしいですね。
大きな画面で子ザメちゃんがダイナミックに動き回っているので、スクリーンで観る 価値は絶対あります!
宮田:この作品を見ると優しい気持ちになれると思うので、ご家族や恋人、友達と観にったら、いつもより優しい空気になるんじゃないかと思います。いろんな方と観に行ってくれたらと思います
杢代:同世代の方たちにも観ていただきたいです。20代前半って、これからの将来どうしていくかという悩み事が多く、不確定な未来に不安を抱える時期だと思います。でも、この作品の子ザメちゃんを観たら、遠い未来のことで不安になるよりも、今目の前にいる人に優しくしたり、小さな幸せを大きな幸せにできるんだと思える作品だと思っています。
高野:おっしゃる通り、いろんな社会に出て、細かいことを気にしたりしがらみがあったりすると思うんですが、そういったことを本当に忘れさせてくれる作品だと思います。セリフ量が圧倒的に少ないのもそれも良さで、盛大にリフレッシュできるので、いろいろな方に観に行ってほしいですね。
■公式サイト:https://odekake-kozame.com/ [リンク]
■ストーリー
八魚駅前にやってきた子ザメちゃんは、ベンチで悲しそうにうつむく女の子・そらに出会う。都会の高校に転校することになったと話すそらは、ひとりぼっちになってしまうかもしれないと落ち込んでいた。楽しい都会の様子が載っている雑誌を見ながら、きっと都会でも新しいお友達ができると元気づける子ザメちゃん。そらと別れ、歩き出した子ザメちゃんの目に、キラキラした都会のポスターが飛び込んでくる。そのとき子ザメちゃんの上をサメの形をした雲が通り過ぎていく。そしてその雲に誘われるように、子ザメちゃんは都会へ向かう電車に乗り込むのだった。輝くネオン、人々が行き交うスクランブル交差点、たくさん人たちが揺られる満員電車。“とかい“を舞台に子ザメちゃんの小さな大冒険が始まる!
(C) ペンギンボックス・KADOKAWA/おでかけ子ザメ
(執筆者: ときたたかし)