面倒なことは、AIに任せよう! ……そんなふうに思ったことはありませんか?

今回ご紹介するのは、まさにその発想から生まれた一冊。『面倒なことはChatGPTにやらせよう』の著者である、からあげさんとカレーちゃんに直接インタビュー。

SNSでの投稿がきっかけで書籍化されたというユニークな経緯や、非エンジニアでも使いやすいChatGPTの活用法などお話を伺ってみました。

『面倒なことはChatGPTにやらせよう』著者からあげさん、カレーちゃんへインタビュー

――― この本を作ったきっかけは?

カレーちゃん:ChatGPTの新しい機能が出たときに「ChatGPTに退屈な事をやらせるみたいな本が書けるよね」といったことをSNS上で投稿してたんですけど、それを出版社の編集の方が見つけてくれて。

――― おふたりで書かれることになったというのは?

からあげさん:私は、自分も書きます! と乗っかっただけで(笑)

カレーちゃん:リプライをX(旧Twitter)でしていたら出版社さんから「からあげさんにも声かけておきましょうか?」みたいな感じですね。

からあげさんに聞いた 本書の推しポイントは? 「多様なスタイルで画像を作れます」

――― 本書で、非エンジニアでも使いやすいおすすめポイントはありますか?

からあげさん:画像を作るとかの章は、いいかもしれないですね。仕様が変わっているところはあるんですけれど、クオリティは上がってるので。使い方自体はそんなに変わらず、クオリティがより高いものが出るかなと。

――― 現在のバージョンだと、どういう風に変わっているとかはありますか?

からあげさん:画風でしょうか。以前は、どちらかというと海外テイストの絵だったのですけど、現在だと、もっと多様なスタイルで絵が出せるようになってますね。

カレーちゃんに聞いた 推しポイントは? 「画像認識がいい感じ」

――― カレーちゃんは本書の推しポイントはありますか?

カレーちゃん:楽しいところで言うと、画像認識の章で「テキストを写真撮影→テキストにする」というのが、ありまして。これが今のChatGPTだとかなりいい感じで認識してくれます。

手書きの文字で、日本語でもきれいに読み取りをやってくれます。そういうのは結構面白いな、と。
これを参考にレシートを撮影して読み込んでみようとか、そういう応用にも繋がるかなと。

――― これ本当に便利ですね。

カレーちゃん:ホワイトボードに映ったメモとかそういうのも「パッ」とテキストにできたりするんで。便利だと思います。

――― 本書は、プロンプト例が、たくさん載ってるので使いやすいですね。本書は少し前に出版されたものですが、今のバージョンでも同じように使えますか?

からあげさん:そうですね。8割以上は今でも使えると思いますが、例えばマインドマップとかは今はそのままでは使えなくなってしまってます。ただ、サポートサイトでできるだけカバーをしています。

使える小技を聞いてみた!

――― その他、まだまだAI慣れしていない人のライフハックが知りたいです。ChatGPTで出力内容をあとから見返すコツは?

からあげさん:左上にチャットの検索窓があるのでそれを使います。ChatGPTと対話すると、タイトルが自動でつくのですが、そのときに、タイトルを後でわかりやすいように変更しておくと、すぐわかるんで。「タイトルをわかりやすいタイトルに変更しておく」っていうのは、いいかもしれない。

――― 親世代とか、まだ使ってみたことがないという人におすすめはありますか?

カレーちゃん:まずは、身近なことを相談して使えるツールか確かめてみると良いと思います。年配の方であれば「デジタル機器の操作を聞いてみるとか、趣味のことを聞いてみるとか」。若い子なら勉強を教えてもらったり、人生相談してみたり。

――― ご自身で、最近ChatGPTをよく使われていることは?

からあげさん:そうですね。調べものとかも結構AIを使うことが増えてきました。

カレーちゃん:そうそう。

からあげさん:最近はChatGPTが検索エンジンとかをうまく使ってくれて、調べた内容を賢くまとめてます。ChatGPTで検索というオプションをオンにすると調べてくれるようになります。

有料版だと最近、Deep Researchという機能が使えてそれだと、ものすごい深く調べてレポートしてくれるのでそういう調べものもかなり助けられていますね。

ChatGPTもおふたりに率直に聞いてみた!

―― 最後にChatGPTからの質問で「おふたりにとってChatGPTは何かに例えるとどんな存在でしょうか?」

カレーちゃん:ChatGPTは何か……。1回1回の会話じゃなくて、前の会話とかも最近すごい反映してくれるので、自分の理解度が高いようなイメージなんですよね。

自分の相談相手……。いや「理解者的なイメージ」は一番あるかもしれないすね。

――― からあげさんは、いかがですか。

からあげさん:そうですね、どうでしょうね。「ドラえもん的なもの」ですよね。「ひみつ道具もだんだん増えていってる」みたいな感じです。

――― ドラえもん的って最高の褒め言葉ですね。ちょっとポンコツでも可愛いみたいな感じ?

からあげさん:はい。ドラえもん好きなので。

――― ありがとうございました!

面倒なことはChatGPTにやらせよう
https://www.kspub.co.jp/book/detail/5342909.html

著者プロフィール

カレーちゃん(本名:村田秀樹)
北海道生まれ。北海道大学理学部卒業。東京在住。AIエンジニア。『実践Data Scienceシリーズ PythonではじめるKaggleスタートブック』、『Kaggleのチュートリアル 第6版』を執筆。Kaggle Grandmaster。データ分析コンペティションをこよなく愛し、好きな食べ物はカレーと焼肉。
https://twitter.com/currypurin
https://note.com/currypurin

からあげ
愛知県生まれ。愛知県在住。東京大学松尾研究室/株式会社松尾研究所に所属のデータサイエンティスト。『人気ブロガーからあげ先生のとにかく楽しいAI自作教室』『Jetson Nano超入門』『教えて!からあげ先生 はじめての生成AI』を執筆。「ラズパイマガジン」「日経Linux」など多数の商業誌・Webメディアへも記事を寄稿。
個人としてモノづくりを楽しむメイカーとして「Ogaki Mini Maker Faire」をはじめとした複数のメイカー系イベントに出展。好きな食べ物は、からあげ。
ブログ:「karaage.」
(https://karaage.hatenadiary.jp/)
X(Twitter):@karaage0703
(https://twitter.com/karaage0703)

情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 ChatGPT「あなたにとって、ChatGPTは何ですか?」→ 『面倒なことはChatGPTにやらせよう』著者に直接聞いてみた