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東京・渋谷のホットトイズのフラッグシップ・ストア「トイサピエンス」では現在、入場無料のイベント「スター・ウォーズ/ジョイン・ザ・ダークサイド」を期間限定で開催中だ(2024年12月15日(日)まで)。
本イベントでは、『スター・ウォーズ』ではおなじみ“ダークサイド”にフォーカス。関連キャラクターの1/6スケールフィギュアの展示や、イベント限定グッズ、撮影で実際に使用された、ダース・ベイダー、ダース・モールなど歴代“シス”キャラクターの衣装の展示も。
さらに大の『スター・ウォーズ』ファンとしても知られる、世界的に人気のミニチュア写真家・見立て作家の田中達也さんが、本イベントのために制作した作品の展示エリアが登場。本人に話を聞いた。
Instagramのフォロワーは390万人を超え、世界的に人気のミニチュア写真家・見立て作家の田中達也さん。普段は日用品と鉄道模型などで使用するミニチュアを組み合わせた作品を13年間毎日投稿しているが、本展示では米大手玩具メーカー、ジャズウェアが展開する「マイクロ・ギャラクシー」シリーズ(国内ではホットトイズジャパンが正規代理店として販売)を使用。合計8つのジオラマを、初めて本イベントのために作成し、展示している。
『スター・ウォーズ』は膨大な数の作品がある世界的なシリーズだけに「8つにアイデアを絞る作業がまず大変でした」と田中さん。その選考基準は、「まず機体がたくさん入ること、エピソードや機体がかぶらないことを考えました。ポッドレースは早めに決まり、AT-ATは好きだから絶対入れようと思いました」。アナキンとオビ=ワンが死闘を繰り広げるムスタファーの戦いも候補にあったが、「あれは一対一の勝負だからいいわけですよね。逆に機体があると邪魔してしまう。今回はいかに機体を作品の中に入れ込むかが最優先だったので、このシーンはなくなくボツにしました」とポイントを説明する。ちなみにAT-ATに惹かれた理由は、「中に人が乗れて、すべての機能が揃っている歩行型ロボットが好きなんです。キャンピングカーみたいな感じが(笑)」と教えてくれた。
作品では、たとえば「インドアなエンドアの戦い」では、田中さんの作品ではおなじみのブロッコリーを、森の惑星エンドアの樹木に見立てている。ブロッコリーという“異物”があるのに、『スター・ウォーズ』感が損なわれていないバランスが不思議だ。「これは見立てなので、なるべくそれに似ているものを探します」という基本があった上で、「人はなんとなく丸くてデコボコしているものがあるということで、たとえばデス・スターと認識しているんです」。そこで白くてデコボコしているものを探すという流れになる。「キーボードがいいと思いました。やはり人間の目は、そんなに細かいところまで捉えないものです」と田中さん。ほかにもタッパーやパッケージを並べる案もあったという。
また絶妙なタイトルも言葉の見立てだと田中さんは言う。「先に作品を作り写真を撮り、タイトルを後で考えます。今回の作品もすべて撮影後にタイトルを考えました」。文具を使ったポッドレースの見立て作品のタイトルは「紙一重の勝利」。実際劇中のアナキンは、対戦相手のセブルバと接戦を繰り広げ、まさにピッタリのタイトルだ。「作品から連想する言葉を出して考えています。ラップの韻を踏むようにすぐタイトルが出てくるわけではなく、時間をかけて熟考しています。なのでまずは写真としての作品を完ぺきにすることに集中しています」。
田中作品のファンの方には、「人間の目ってすごいもので、実際にリアルを見たほうが、情報量が多いんです。そこは僕が写真でいくら頑張ったところで伝わらないもの。ぜひトイサピエンスに観に来てほしいなと思います」。
■「スター・ウォーズ/ジョイン・ザ・ダークサイド」
期間:~2024年12月15日(日)まで
時間:11:00~19:00(最終入店時間18:30)
開催場所:ホットトイズ フラッグシップ・ストア「トイサピエンス」
(〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-25-16 いちご神宮前ビル 1F)
■入場料:無料
■URL:https://hottoys-store.jp/starwars/
(執筆者: ときたたかし)