「Amazfit」のブランドでスマートウォッチを展開するZepp Health社が10月10日に発売したスマートリング「Amazfit Helio Ring」のレビューをお届けします。

睡眠と身体の回復を把握できるスマートリング

リング内側に搭載した光学式心拍センサー、温度センサー、皮膚電気活動(EDA)センサーにより、心拍数や血中酸素レベル、ストレスを24時間モニタリングできるスマートリング。計測結果は専用スマートフォンアプリ「Zepp」から確認できます。睡眠時には睡眠ステージと睡眠の質、睡眠呼吸の質を計測し、睡眠による回復を分析してレディネススコアを取得できる他、女性の生理周期トラッキングにも対応しています。

リングには「-」の刻印があり、指の腹に刻印が来るように装着するとセンサーが正しく計測できます。

USB-Cケーブルで接続した付属のクレードルにリングを装着して充電します。スペック上は、約1時間40分の充電で最大4日間の使用が可能。電池の消費量はモニタリング項目や頻度によって異なり、筆者の設定では2日半程度で充電が必要になります。

サイズは3種類でフィット感は上々

サイズは米国基準(USサイズ)の8、10、12の3サイズから選択します。装着する指は人差し指が推奨されていますが、中指もしくは薬指に装着することも可能。親指への装着は、モニタリングの精度が低くなることから推奨されていません。

筆者の場合、12号を左手の中指に装着するのがちょうどよいサイズ感でした。厚さ2.6mm、重量3.82g(12号の場合)のリング本体は着けてしばらくすれば違和感はなく、フィット感は上々です。外装はチタン合金製で、色は落ち着きのあるチタンカラー。指の甲の側にはドットパターンがプリントされていて、装飾品としてもなかなかオシャレな印象です。水深100mに相当する10ATMの耐水性を持ち、日常生活では着用したまま問題なく過ごすことができます。

なかなかシビアな睡眠トラッキング

睡眠のトラッキングでは、「睡眠時間」「睡眠の規則性」「ディープスリープ」「レム睡眠」「目覚めた時間」といった項目の評価を総合してアプリから睡眠スコアが参照できます。詳細な健康状態を知るために、睡眠時心拍数や呼吸数を確認することも可能。

使ってみて気づいたのが、睡眠トラッキングのシビアさ。早朝にトイレに起きて起床時間まで寝なおしたりする場合に、トイレに起きた時点で起床と認識されることがあり、睡眠スコアが低くなってしまうのです。

睡眠の結果を受けて、朝には「身体の回復」「メンタル」「安静時心拍数」「心拍数の変動」「睡眠時間」「ディープスリープ」といった項目から、その日の活動に対応できる指数のレディネススコアを参照できます。筆者は中でも「メンタル」の項目が低く、アプリに「精神回復度が低い」と注意されてドキっとしてしまうのですよね……。メンタルの回復には7~9時間の睡眠を推奨しているようで、いつもは6時間程度の睡眠時間を、もっと長くとれるように改善が必要かもしれません。

サブスク完全不要! 有料サービスで提供する機能も利用可能

Helio Ringの売りは「サブスク不要」。リング本体を購入してからは月額費用を払うことなく、計測したすべての結果をアプリから確認できます。

さらに、Helio Ringではスマートウォッチユーザー向けに有償で提供している健康管理サービス「Zepp Aura」の機能が無償で利用可能。週次や月次で分析結果とアドバイスを提示する睡眠レポートが参照できる他、Zepp Auraの利用開始から7日間以上装着して「睡眠時無呼吸症候群リスク」「不眠症」「眠気」「不眠脚症候群」の項目で睡眠の健康状態を評価する機能などが利用できます。

ウォーキングやランニング以外のフィットネスにはスマートウォッチが必要

本体には3軸加速度センサーと3軸ジャイロスコープを搭載し、ランニング、ウォーキング、サイクリング、トレッドミルの4種類のフィットネスを記録できます。ただし、リング単体では記録できず、アプリから記録開始の指示をする必要があります。

ランニングやウォーキング以外のフィットネスを記録するには、Amazfitのスマートウォッチを利用します。フィットネスはスマートウォッチで記録し、睡眠時にはスマートウォッチを外してスマートリングで回復を把握する、という組み合わせが理想ですが、ランニングやウォーキングに取り組んでいる人ならスマートリング単体でも十分なのではないでしょうか。

健康管理の行動変容につながりそうな製品

日常生活に取り入れやすく、健康管理への意識を高めてくれるHelio Ring。ウォッチやバンドを装着して寝るのは無理、という人にもオススメです。

アプリが提示してくれる分析やアドバイスが参考になるのも魅力。先週の睡眠レポートを見たところ、「就寝前の2時間はアルコールを避ける」「運動を遅い時間にしない」と、筆者の実生活に基づいた的確なアドバイスがあり驚きました。睡眠時間をもっと長くとろうかな、と考えたり、健康に向けた行動変容を促してくれるツールとして役立ちそうです。

Helio RingはAmazfit公式オンラインストア、Amazon公式店舗、Amazfit公式楽天市場店、Amazfit公式Yahoo!店、家電量販店、時計専門店で取り扱い中で、希望小売価格は4万9900円(税込)です。

製品提供:Zepp Health

情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 サブスク不要のスマートリング「Amazfit Helio Ring」レビュー 睡眠と回復の把握に役立つ健康管理デバイス