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焼鳥が人気の『江戸政』(東京都中央区東日本橋2-21-5)。ディープに焼いて、塗られたタレが妖艶ともいえる魅惑の視覚的旨さを放つ。プリッとした食感は想像以上に心地よく、そして甘くて程よい塩気。焼鳥好きにとってたまらない時間。
この店でどうしても食べてほしいのが、焼きつくね。ふわふわ状態のつくねのもとを軽く伸ばしてじっくり焼く。筆者は「よく焼き」が好きなので、とことん焼いてもらう。そうすれば、強くも食欲をそそらせる薫りを放つ焼きつくねが完成。
そんな『江戸政』は毎日のように行列ができ、長ければ2時間近く並ぶこともあった。しかし現在、悲しいことに閉店してしまった。
店内は立ち飲みスタイル。好きなドリンクを飲みつつ、焼鳥やピーマンの肉詰めなどが仕上がるのを待つ。どれをオーダーしても美味だが、ピーマンの肉詰めは間違いなくオーダーすべき料理。
キャキュッとした食感のピーマンから苦みを含んだエキスがあふれ、それが肉のうまみと合流。ピーマンと肉の組み合わせは運命ともいうべき出会い。そう感じずにはいられない。
忘れてはならないのが、主役級のおいしさともいえる焼きつくね。しっかり徹底的に芯まで焼いてもらう「よく焼き」でオーダー。
そのまま食べても美味。というより、最初はそのまま食べる。そして肉のうまみをとことん味わったら、次はワサビをつけて食べる。これがもう最高のご褒美。
『江戸政』に行ったら、焼きつくねは4個食べるべし、と誰かが言っていた。1個はそのままの味を楽しむ。2個めはワサビの味を楽しむ。そして最後の3~4個めは大量の七味唐辛子で食べる。
(執筆者: クドウ@地球食べ歩き)