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2020年9月18日より公開中の『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。既に17日間で動員781817人、興行収入11.17億円を記録し、スクリーンアベレージは840793円と3週連続で1位となっていますが、このほど本編冒頭シーン10分間がYouTubeで公開されています。
『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』本編冒頭シーン10分特別公開(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=OaO8xKEL-Jc [リンク]
なにより驚かされるのが、アニメ版10話でその健気さに胸を打たれた人が続出したアン・マグノリアが亡くなっているシーンから始まることでしょう。アンの孫にあたるデイジーは、医師の母親のことを「家族より仕事の方が大事」だと思っています。そして、母親に「嫌なこと言っちゃった」と自分を責めるのですが、アンの母親(デイジーの曾祖母)のクラーラがヴァイオレットに代筆を頼んだ手紙を読み、「ひいおばあちゃん、おばあちゃんのこと、こんなに心配してたんだ」と涙をぬぐうことになります。
この後、デイジーはヴァイオレットの足跡を辿るべく一人でライデンの街に向かうことになります。ヴァイオレットの生きた時代と、デイジーの生きる時代が繊細に絡み合い、時代を経ても引き継がれていく想いが手紙として残されている……このことが観るものの心を揺さぶるだけでなく、C・H郵便社とブーゲンビリア家、そしてマグノリア家で繋がれていくものが、「あいしてる」という言葉に凝縮されて昇華されていく……。10話を観ている人なら涙腺が緩むことは必至なのはもちろん、それぞれの「家族愛」こそが、この作品の軸となっていることが冒頭から示されているのではないでしょうか。
ちなみに、デイジー役を演じているのはテレビ版のアンと同じく諸星すみれさんです。その声にも、マグノリア家という芯が通されていて、随所にアンの面影を感じられます。
『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』公式サイト
http://violet-evergarden.jp/ [リンク]
(c)暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会