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食事中にもっともやってはいけない、ある行為がTwitter上で話題になっている。
この話題を提起したのは、最新刊『爪のようなもの・最後のフェリー その他の短篇』を発売中の漫画家、森泉岳土(@moriizumii)さん。森泉さんの奥さまはテーブルマナーの先生をしているそうだが、食事中にもっともやってはいけないことは「それマナー違反ですよって指摘すること」だと教えているという。
https://twitter.com/moriizumii/status/1311512899802677248
僕の妻はテーブルマナーの先生もしているんだけど、食事中いちばんやってはいけないことは「それマナー違反ですよって指摘すること」だと教えています。—森泉岳土(MORIIZUMI Takehito) (@moriizumii) October 1, 2020
僕の妻はテーブルマナーの先生もしているんだけど、食事中いちばんやってはいけないことは「それマナー違反ですよって指摘すること」だと教えています。
食事……特に会食は人と人が楽しく時間を過ごすために設けるもの。たしかにそんな席でマナーを指摘されることほどその人にとって不愉快なことはない。
森泉さんの奥さまは故・大林宣彦監督のご長女で、映画、食などの文化に造詣の深い大林千茱萸さん。千茱萸さんが生徒に伝えているというこの教えは、近年SNSを騒がす安易な「珍マナー」とは正反対の、物事の本質をついた真のマナーだと言えるだろう。森泉さんのツイートに対し、Twitter上では大きな反響が起こっている。
「確かに食事中に指摘をされた人は、その後の食事が楽しく感じられないかもしれませんね。優しい世界」
「確かにそうですね。
昔、エリザベス女王と会食した、某国の要人が、フィンガーボールの使い方が分らず、中の水を飲み干したとか。
それを見た女王は同じ事をなさったそうです。
会食は楽しい雰囲気で美味しく頂くのが1番。」
「そもそも、マナー『違反』ってのがオカシイと私は思っております。
ルールにはしっかりと『違反』行為があるけれども…」
「いわゆる『失礼クリエイター』とは真逆の素敵な方」
「アントン・チェーホフの『マナーというものは、ソースをテーブルクロスにこぼさないことではなく、誰か別の人がこぼしたとしても気にもとめない、というところにある』っての思い出しました」
ややもすると形骸化してしまうマナーやルールだが、本来それらは人間の心と生活を豊かにするために生まれたもの。森泉さんのツイートは、多くの人にとって、マナーについてあらためて考える良いきっかけになったようだ。
https://twitter.com/moriizumii/status/1300050254738280448
刊行から1か月経ったのであらためて告知を。最新刊『爪のようなもの・最後のフェリー その他の短篇』が小学館より発売中です。10篇の短篇が収録、装幀は吉岡秀典さん。めちゃくちゃ凝った造本で、物語にあわせて紙を変えてくれています。→ pic.twitter.com/bbN2gZe1D2—森泉岳土(MORIIZUMI Takehito) (@moriizumii) August 30, 2020
https://twitter.com/moriizumii/status/1311844139978244096
あ、そうだ。いまさらですが妻の著書を貼っておけばよかったのか…。千茱萸さん(妻です)はテーブルマナー講師でもあるけど、「パンは食べられるお皿」をモットーにホットサンド倶楽部主宰もしています。https://t.co/7aFGO90you@Chigumi—森泉岳土(MORIIZUMI Takehito) (@moriizumii) October 2, 2020
(執筆者: 中将タカノリ)