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全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。この連載ではコンビニのチルド麺をいくつも紹介してきたが、今回はセブン-イレブンの夏の新作をご紹介したい。「旨みとコクがギュッ!牛骨醤油ラーメン」(税別460円)だ。
今回は牛骨ラーメンときましたか。牛骨ラーメンといえば鳥取県のご当地ラーメンとして有名だが、都内で牛骨を使っているお店はそれほど多くなく、食べたことがない、という人も多いだろう。春に発売されていた「あごだし」といい、セブン-イレブンは王道から少し外れた通なラーメンに手を伸ばし始めている。
初めて牛骨ラーメンを食べる人も多いだろうということからか、かなり真っすぐに牛骨の旨味を表現している。何と言ってもその独特な甘みが特徴だ。スープは清湯で澄んだ色をしているが、牛の旨味と甘みでグイグイ引っ張ってくる主張の強い一杯になっている。
成分表を見るとスープに「ビーフ風味調味料」とある。これがポイントか。本当によくできている。甘みが結構強く味が単調になるので、紫タマネギや揚げタマネギでアクセントをつけて飽きがこないようになっているのもポイントだ。
ただ、このラーメン、量が少ない。
麺量を見ると、「炭水化物55.5g」。これはなかなか少ない。価格的な問題と、これ以上量を増やすと明らかに味に飽きが来るからだろう。男性であれば、これにオニギリ一個ぐらいがちょうどいいかと思われる。
新たな味にチャレンジし続けるセブンイレブンのチルド麺。今後も期待である。
(執筆者: 井手隊長)