glafitが5月28日にMakuakeで応援購入のプロジェクトを開始した、折り畳み式の立ち乗り電動バイク「X-SCOOTER LOM」(クロススクーターロム)。試作機を試乗する機会がありましたので、レポートをお届けします。




X-SCOOTER LOMは、ステップの上に立った状態で乗る電動バイク。製品名にある「LOM(Last One Mile)」と呼ばれる、0.5~4km(徒歩5~45分)の移動に適したパーソナルモビリティです。




ヘッドライト、ミラー、ウィンカーといった保安部品が付属し、ナンバーを取得して第一種原動機付自転車として公道を走行できます。公道の走行時にはヘルメットの着用が必須。



右ハンドルにはメーターと操作スイッチを搭載。電源やライトのON/OFF操作、走行モードの切り替えに使用します。走行モードは「High:時速25km以上」「Mid:時速約25km」「Eco:時速約10km」の3モードから選択可能。



アクセルはメーター手前のスイッチを右手の親指で押下して操作します。ブレーキは前後輪のディスクブレーキをハンドル左右のレバーで操作。



バッテリーは着脱可能。1回の充電で約40kmの走行が可能で、オプションの大容量バッテリーを使えば約60kmの走行が可能になります。製品版ではPanasonic製のBMS(Battery Management System)を採用し、ユーザーの乗り方や体重、用途を学習して高精度なバッテリー残量や航続可能距離を算出し、スマートフォンアプリで確認可能にする予定とのこと。スマートフォンとの連携機能ではこの他、電源のON/OFF、スマートフォンをキーにして複数ユーザーでシェアできる機能などを予定しています。




前輪12インチ、後輪10インチのバイク用タイヤを装備。段差やデコボコ道、欧州でニーズの高い石畳での走行にも対応します。




重量は約16.5kg。折り畳んで持ち運んだり、車のトランクに積んで移動先で乗るなどの利用が可能。最終的には、畳んだ状態でロッカーに収納できるサイズを目標に調整中とのこと。



免許証を所持のうえ、ヘルメットをかぶって公道上で試乗させていただきました! 子供のキックボードなら乗らせてもらったことがありますが、セグウェイも含め立ち乗りのモーター付きバイクに乗るのは初めて。ドキドキワクワクです。



まずEcoモードで歩く程度の速さに。片足を乗せて蹴りだしたらスイッチを押して加速します。立ち乗りでもふらつくことはなく、安定した乗り心地。安全ではありますが、スピード感を求めると少し物足りないような気も。



Midモードで自転車程度、Highモードにするとよりスピード感のある乗り心地に。立った状態で風を切って走る体験は新鮮! 未来の乗り物に触れているワクワク感が、移動時間を楽しくしてくれること間違いなしです。ハンドルの取り回しもよく、キックボードのようなおもちゃではなく、モビリティとして使える印象を持ちました。


運転中の視点で動画を撮影してみました。





https://twitter.com/shnskm/status/1266303661677834245


原動機付自転車という合法的な形で公道の走行を可能にしたX-SCOOTER LOM。glafit CEOの鳴海禎造氏は、「自転車以上、原付未満」という新しいカテゴリーのモビリティとして「今の法律でできる新しさを追求した」とし、新しいモビリティのニーズがあることを示すことで、「今後法律や道路環境の整備が進められるのでは」と期待を語ります。


新しい生活様式の実践が求められる中、近距離の移動でバスや地下鉄の利用を避けたいと考える人には注目の移動手段となりそうなパーソナルモビリティ。その中でもX-SCOOTER LOMは、移動に新しい体験と楽しさをもたらしてくれる魅力的な製品なのではないでしょうか。


X-SCOOTER LOMは、Makuakeで8月25日まで応援購入プロジェクトが公開中。初回分は11月から出荷を開始、12月末までの出荷を予定しています。


Makuake|”ちょっとそこまで”の移動を楽しく便利で快適に!【X -SCOOTER LOM】|マクアケ –クラウドファンディング

https://www.makuake.com/project/glafit-lom/


―― 会いたい人に会いに行こう、見たいものを見に行こう『ガジェット通信(GetNews)』
情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 glafitの立ち乗り電動バイク「X-SCOOTER LOM」に乗ってみた 公道の移動が新しい体験になるパーソナルモビリティ