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皆さん「恋愛リアリティ番組」観てますか? 配信サービスを中心に様々なタイトルが人気を集めている恋愛リアリティ番組。元から大好きな方はもちろん、今まで一度観た事ない! という人もおうち時間のお供に楽しんでみるのはいかがでしょうか。「恋リア好きのKさん」による徹底解説を前編後編にわけてご紹介します!
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恋愛リアリティ番組、略して【恋リア】、筆者はこれが大大大大好物である。しかし、周囲の人に聞いてみると、恋リアを見たことがないという人がほとんど。理由を聞いてみると、大抵、「だって他人の恋愛になんか興味がないもん」と言われる。
しかし大きな声で言いたい! 恋リアは「くっついた離れた」だけを見るものではない。
恋リアの中でも、様々なジャンルがあり、それぞれの楽しみ方がある。
国内の恋リアはほぼ見尽くしたと自負する筆者が、恋リア初心者のために、恋リアの魅力を語っていこうと思う。
恋リアには大きく分けて
・シチュエーション系
・ミッション系
の2つがある。
シチュエーション系とは、特殊な設定が決まっているだけで、その設定の中で自由に過ごしていく男女を見守るもの。
代表としては、『テラスハウス』『あいのり』『ダブルベッド』など。
ミッション系とは、男女が共に過ごしていく中で、番組側からゲーム性のあるお題や制限が与えられ、その中で恋が生まれるか、を見守るもの。代表としては、『バチェラー・ジャパン』『恋んトス』『オオカミくんには騙されない』など。
そして、更に細分化していくと、
・とにかくピュアでキュンキュンする、胸キュン系(『今日、好きになりました』『週末ホームステイ』など)
・ドロドロなバトルや、少しエッチな描写も出てくる、ゲス系(『THE HOUSE』『REA(L)OVE』など)
・番組内容や構成が面白く、恋愛以外も気になる、設定おもしろ系(『恋愛ドラマな恋がしたい』『さよならプロポーズ』など)
・恋リアに参加している出演者を見守るスタジオメンバーのトークが面白い、スタジオおもしろ系(『テラスハウス』『かぐや姫と7人の王子』など)
<恋リア分布図>
恋リアが、ただただ恋愛を見守るだけの番組ではないということをわかっていただけたところで、
それぞれのジャンルの楽しみ方を紹介していこう。
■胸キュン系の楽しみ方
これぞ恋リアの王道の楽しみ方「恋を見守ろう」
恋愛成就を願う、出演者の緊張が伝わってきてハラハラする、失恋に同情して泣く。見守りもなかなか忙しい。胸キュン系は、AbemaTVで配信される高校生などの若い出演者が中心なものに多い。応援している出演者の恋がうまくいくと、なぜだか、嬉しいものである。
ただ、悲しいかな、番組内で成立したカップルが放送される頃にはすでに別れている、なんてことがほとんど。SNSでの別れた報告に「裏切られた!」なんていう悲痛な書き込みをよく見かけるが、筆者はというと「“こんなに人の事好きになったことない”とか言ってませんでしたっけw」と友人と笑いあったりして、そんなこともまた楽しんでいるのである。
また、他人の恋を見守っていくのは恋愛の勉強になったりもするのだ。どんな同性のどんな行動がモテるのかを知り、ついメモしたくなったり、異性の行動の意外な真意を知り、「分かりにくいよ!」と声に出して言いたくなったりする。
■ゲス系の楽しみ方
出演者同士のバトルやゲスお題に向き合う姿で「ヒトの裏表を観察しよう」
恋リアにつきものなのが、恋愛バトル。男女の共同生活につきものなのが、価値観の違いから生まれる揉め事。日常生活だと、一方向でしか見えてこない感情や恋の矢印も、恋リアでは全方向モロ見え。ヒトのゲスい部分がたくさん見えてくるのがこれまた楽しい。
『テラスハウス』うっちー×みのりの「お肉事件」や、『あいのり』でっぱりんの「“八木、水!”事件」など、語り継がれる珍事件もある。個人的には、『ダブルベット3』武田航平×ソニアの「入浴剤の袋問題」が最近で一番衝撃だった。
また、ミッション系番組によっては、与えられるお題がゲスいものもある。『ラブアース』『ときめきトラベル』はその代表で、出会ってすぐの男女がラップ1枚を挟んだキスをさせられたり、男女がベッドでマッサージをするお題が出たりする。
ゲス恋リアのチャンピオンといえば、コアファンの多い『THE HOUSE』設定としては、『テラスハウス』とほぼ変わらず、男女が一つ屋根の下で共同生活をしていくだけなのだが、出演者のドロドロバトル、壮絶なチクり合いが起こる。出場者のチョイスが絶妙にゲスくて最高だ。
■設定おもしろ系の楽しみ方
ゲームやお題によって変わっていく「結末を予想して楽しもう」
恋愛の結末以外にも、気になる要素があるように作られているものも沢山ある。
『恋愛ドラマな恋がしたい』は、俳優を目指す若者たちが、恋愛ドラマの撮影をしていく中で、実際の恋に落ちていくのかを見守るもの。恋の行く末もさることながら、演技と向き合い成長していく姿も見ものである。出演者たちに演技指導をする澤田育子先生が、これまたいい味出してるのである。
アラサー女子の心に刺さりまくる企画としては『さよならプロポーズ』もかなりの名作。結婚に迷うカップルが旅行に出かけ、その期間でお互いに向き合い、旅行の終わりには、「結婚するか・別れるか、の究極の選択をしなければならない」というもの。生々しいオトナ男女のぶつかりあいや、苦悩が見られる唯一無二の恋リアである。
その他にも、結婚式で初対面をした男女が、疑似結婚生活を送り、期間の終わりに「本当に結婚するか」を決める『いきなりマリッジ』や、出演者の中に「恋愛をしているかのような演技をして引っ掻き回す仕掛け人(=オオカミくん)」が紛れ込んでいる『オオカミくんには騙されない』英語が苦手な日本人女子と外国人男子が期間限定カップルになり、恋愛の行く末だけではなく、「“外国人と付き合うと英語が話せるようになる”というのは本当か」を検証していく『いきなりフォーリンラブ』なども面白い。
■スタジオおもしろ系
スタジオメンバーのコメントで「感想の疑似共有をしよう」
恋リアには、その成り行きをスタジオで見守り、コメントをするスタジオメンバーが必要不可欠。
『テラスハウス』や、『ダブルベッド』にはスタジオメンバーがスタジオシーン以外の、VTRを見ている間のコメントやおしゃべりを全て聞ける副音声バージョンも存在し、ファンも多い。
『こじらせ森の美女』では、スタジオメンバーとは異なる、お笑い芸人の見守りバージョンを別で配信をしており、スタジオとの見解の違いが興味深い。
恋リアを見ていると、色々な感情や意見が湧いて出てくるので、それを誰かと共有したくなる。スタジオメンバーのコメントや見守りは、それの疑似共有ができる、重要な役目を担っている。出演者を応援することももちろんだが、イジることも大事なので、スタジオメンバーのバランスも重要。全ての出演者をただただ応援するだけの、優しい雰囲気のスタジオメンバーだと、物足りなさを感じてしまうのは、筆者だけではないはず。
スタジオメンバーのバランスの良さは何といっても、『テラスハウス』。
南キャン山里の意地悪だけど鋭い意見、チュートリアル徳井の少しエッチな妄想、それを軽快に突っ込むアジアン馬場園、時々本気で引いてしまうトリンドル、リアルな若者の意見を言う若手俳優(現在は葉山奨之)、爆笑したりなだめたりとまとめ役のYU。筆者もテラスハウスの副音声ファンの一人。副音声なしを見た後、副音声あり、と二回連続が配信後のルーティンになっている。
『THE HOUSE』のスタジオトークも人気だ。
恋について独特な観点で語り倒すスピードワゴン小沢と、放送禁止ギリギリの用語を使いながら出演者をメッタ切りにしていくダレノガレ。気になることを全部指摘していく二人は見ていて非常にスカッとする。他にも、番組のとても良いスパイスになっているスタジオメンバーを紹介したい。
『バチェラー・ジャパン』の指原莉乃は女性ながらの指摘が鋭く、思わず頷いてしまう。
『かぐや姫と7人の王子』のミキ昴生は、逆に見当違いな発言が多く、それをミキ亜生や田中みな実に注意される。そんな姿が面白い。
『ダブルベッド』でのケンドーコバヤシは、爽やかおしゃれな番組内容とは裏腹な下ネタ発言で、笑わせてくれる。
『恋愛島』での、やすとものお二人はさすがのトーク力で、出演者を軽妙にいじっていく。
『あいのり』の丸山桂里奈は、いつも通りの天然爆発で、面白い。
記事・分布図作成:恋リア好きのKさん
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どうですか? 恋リア観たくなったでしょう? 後編では、現在注目の恋リア出演者(キャラ濃!)や注目の卒業生などをご紹介します!
※トップ画像は『テラスハウス』公式YouTubeより引用。