現地時間2月9日、ハリウッドのドルビー・シアターにてアカデミー賞の授賞式が開催され、ポン・ジュノ監督の映画『パラサイト 半地下の家族』がアジア映画で初の作品賞を獲得。監督賞、脚本賞、国際長編映画賞とあわせて最多4冠を獲得し、“韓国初”のオスカー像を一度に4部門も持ち帰ることになりました。


https://twitter.com/TheAcademy/status/1226719645849145344




「映画の勉強をしていた若い頃からいつも胸に刻んできた言葉があります。『最も個人的なことが最もクリエイティブなこと』。それは偉大なるマーティン・スコセッシの言葉です。私の名前がアメリカで知られていなかったときに、いつも私の作品を候補にいれてくれたクエンティン・タランティーノ。本当に愛しています。ありがとうございます。明日の朝まで飲み続けます」と、同じく監督賞にノミネートされていた両者へリスペクト溢れる言葉を贈ったポン・ジュノ監督のスピーチは非常に感動的で好感度が爆上り。


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今年もWOWOWプライムの独占生中継を鑑賞しましたが、2年連続の司会者不在を寂しく感じるも、スティーヴ・マーティン、クリス・ロック、ジョシュ・ギャッド、クリステン・ウィグ、マーヤ・ルドルフ、ウィル・フェレル、ジュリア・ルイス=ドレイファスら一流コメディアン/コメディエンヌがリレー形式でプレゼンターを務める“スタンダップコメディの豪華メドレー”といったフォーマットは最高でした。


https://twitter.com/TheAcademy/status/1226709563279208448




ジェームズ・コーデン、レベル・ウィルソンが『キャッツ』のキャット仮装で登場し、「我々以上にこの賞の重要性を分かっている者はいません。“素晴らしい視覚効果”のための賞です」っていろいろズルいわ(笑)。会場からいちばんの爆笑をかっさらっていたのでは。


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『アナと雪の女王2』エルサ役のイディナ・メンゼルが歌曲賞ノミネートの「イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに」を披露した場面では、松たか子さんが世界9か国のエルサと共にオスカーの舞台で日本人初となるパフォーマンスを披露。9人に選ばれただけでもすごいのに、歌い出しトップだったし、繋ぎのハミングも担当して、『アナ雪』が特大ヒットを飛ばした日本はやはりディズニーにとって特別なポジションなのかも。


授賞式前のレッドカーペットでは「とっても貴重な時間、不思議な奇妙な時間です。楽屋がエルサだらけでキャッキャと言ってます。あかるくて、気遣い合って、プリンセスを演じたひとたちの優しさに溢れてます」と楽屋の様子を明かしていました。


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日本でも大きな注目を集めていた話題で言えば、『スキャンダル』でメイク・ヘアスタイリング賞にノミネートされていたカズ・ヒロ(旧名:辻一弘)さんが2度目のオスカーを受賞。


https://twitter.com/Variety/status/1226654685337047041




個人的ハイライトは、レッドカーペットで「バッグの中に何が入ってるの?」と聞かれて照れながらターキーサンドウィッチを取り出したジュリア・バターズちゃん。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のあの子ですね。可愛すぎ! 優勝!


以下、受賞結果の一覧を紹介。


作品賞

受賞:『パラサイト 半地下の家族』


『フォードvsフェラーリ』

『アイリッシュマン』

『ジョジョ・ラビット』

『ジョーカー』

『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』

『マリッジ・ストーリー』

『1917 命をかけた伝令』

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』


主演男優賞

受賞:ホアキン・フェニックス/『ジョーカー』


アントニオ・バンデラス/『ペイン・アンド・グローリー(英題)』

レオナルド・ディカプリオ/『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

アダム・ドライヴァー/『マリッジ・ストーリー』

ジョナサン・プライス/『2人のローマ教皇』


主演女優賞

受賞:レニー・ゼルウィガー/『ジュディ 虹の彼方に』


シンシア・エリヴォ/『ハリエット』

スカーレット・ヨハンソン/『マリッジ・ストーリー』

シアーシャ・ローナン/『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』

シャーリーズ・セロン/『スキャンダル』


助演男優賞

受賞:ブラッド・ピット/『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』


トム・ハンクス/『ア・ビューティフル・デイ・イン・ザ・ネイバーフッド(原題)』

アンソニー・ホプキンス/『2人のローマ教皇』

アル・パチーノ/『アイリッシュマン』

ジョー・ペシ/『アイリッシュマン』


助演女優賞

受賞:ローラ・ダーン/『マリッジ・ストーリー』


キャシー・ベイツ/『リチャード・ジュエル』

スカーレット・ヨハンソン/『ジョジョ・ラビット』

フローレンス・ピュー/『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』

マーゴット・ロビー/『スキャンダル』


監督賞

受賞:ポン・ジュノ/『パラサイト 半地下の家族』


マーティン・スコセッシ/『アイリッシュマン」』

トッド・フィリップス/『ジョーカー』

サム・メンデス/『1917 命をかけた伝令』

クエンティン・タランティーノ/『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』


脚色賞

受賞:『ジョジョ・ラビット』


『アイリッシュマン』

『ジョーカー』

『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』

『2人のローマ教皇』


脚本賞

受賞:『パラサイト 半地下の家族』


『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』

『マリッジ・ストーリー』

『1917 命をかけた伝令』

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』


撮影賞

受賞:『1917 命をかけた伝令』


『アイリッシュマン』

『ジョーカー』

『ザ・ライトハウス(原題)』

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』


美術賞

受賞:『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』


『アイリッシュマン』

『ジョジョ・ラビット』

『1917 命をかけた伝令』

『パラサイト 半地下の家族』


サウンド・ミキシング賞

受賞:『1917 命をかけた伝令』


『フォードvsフェラーリ』

『ジョーカー』

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』


サウンド・エディティング賞

受賞:『フォードvsフェラーリ』


『1917 命をかけた伝令』

『アド・アストラ』

『ジョーカー』

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』


編集賞

受賞:『フォードvsフェラーリ』


『アイリッシュマン』

『ジョジョ・ラビット』

『ジョーカー』

『パラサイト 半地下の家族』


作曲賞

受賞:『ジョーカー』


『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』

『マリッジ・ストーリー』

『1917 命をかけた伝令』

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』


歌曲賞

受賞:「(アイム・ゴナ)ラヴ・ミー・アゲイン」/『ロケットマン』


「君のため」/『トイ・ストーリー4』

「I’m Standing with You」/『ブレイクスルー(原題)』

「イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに」/『アナと雪の女王2』

「Stand Up」/『ハリエット』


衣装デザイン賞

受賞:『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』


『アイリッシュマン』

『ジョジョ・ラビット』

『ジョーカー』

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』


メイク・ヘアスタイリング賞

受賞:『スキャンダル』


『ジョーカー』

『ジュディ 虹の彼方に』

『マレフィセント2』

『1917 命をかけた伝令』


視覚効果賞

受賞:『1917 命をかけた伝令』


『アベンジャーズ/エンドゲーム』

『アイリッシュマン』

『ライオン・キング』

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』


国際長編映画賞

受賞:『パラサイト 半地下の家族』(製作国:韓国)


『コーパス・クリスティ(原題)』(製作国:ポーランド)

『ハニーランド(英題)』(製作国:北マケドニア)

『レ・ミゼラブル』(製作国:フランス)

『ペイン・アンド・グローリー』(製作国:スペイン)


長編アニメ映画賞

受賞:『トイ・ストーリー4』


『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』

『失くした体』

『クロース』

『ミッシング・リンク(原題)』


短編アニメ映画賞

受賞:『ヘア・ラヴ(原題)』


『ドシェラ(原題)』

『キットブル(原題)』

『メモラブル(原題)』

『シスター(原題)』


短編実写映画賞

受賞:『向かいの窓』


『兄弟愛』

『ネフタ・フットボール・クラブ(原題)』

『サリア(原題)』

『ア・シスター(原題)』


短編ドキュメンタリー賞

受賞:『ラーニング・トゥ・スケートボード・イン・ア・ウォーゾーン(原題)』


『イン・ジ・アブセンス(原題)』

『眠りに生きる子供たち』

『セントルイス・スーパーマン(原題)』

『ウォーク・ラン・チャ=チャ(原題)』


長編ドキュメンタリー賞

受賞:『アメリカン・ファクトリー』


『ザ・ケイヴ(原題)』

『ブラジル -消えゆく民主主義-』

『娘は戦場で生まれた』

『ハニーランド(英題)』


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情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 第92回アカデミー賞(2020):受賞結果一覧&ハイライト