アカデミー賞部門(長編アニメーション賞、音響編集賞)に輝き、世界中の観客を魅了した『Mr.インクレディブル』の待望の最新作『インクレディブル・ファミリー』が8月1日より公開となります。本作は、『トイ・ストーリー』や『モンスターズ・インク』のピクサー・アニメーション・スタジオが贈る、長編アニメーション作品20作目という記念すべき作品。


彼らは、どこにでもいるフツーの家族……ではなく、パパもママも3人の子供も、それぞれ異なるスーパーパワーを持ったヒーロー家族! 超人的なパワーをもつパパ、ボブ、伸縮自在なゴム人間のママ、ヘレン、超高速移動できる長男ダッシュと、鉄壁バリアで防御できる長女ヴァイオレット。さらに、スーパーパワーに目覚めたばかりの赤ちゃんジャックジャック。その潜在能力は、まだ未知数。家事も育児も世界の危機も、驚異のスキルと家族の絆で乗り越える、ワクワクドキドキのアドベンチャー作品となっています。


本作のメガホンを取っているのは『Mr.インクレディブル』はもちろん、『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』や『トゥモローランド』などの実写作品でもその実力を高く評価されたブラッド・バード氏。


そんなブラッド・バード監督が『Mr.インクレディブル』を世に贈り出した際は、ヒーロー映画は数えるほどで「1作目を作った時には、『スパイダーマン』と『X-MEN』しかなかった。マーベルも、まだ『アイアンマン』で本格的に映画に乗り出す前」しかし、今や『アベンジャーズ』シリーズなどが世界を席巻し、DCヒーローも台頭している正にヒーロー戦国時代。「だが、今やヒーローだらけだ。石を投げればヒーローに当たる。そして逆にそいつに殴り返される(笑)」と笑いながら語るも、「今は、ユニークなストーリーを作るのが、前より難しい状態にある」と率直な気持ちを吐露。


そんな中で『インクレディブル・ファミリー』を発表することについてブラッド・バード監督は「もし僕らがこれをヒーロー映画と考えたなら、僕らは何もできなくなっていたかもしれない。だけど、僕らはそうは考えなかった。この映画が違うのは、家族の映画だということ。男、女、子供という、家族における典型的な役割の延長線上に、スーパーパワーの要素があるんだ」とコメント。さらに「誰もが最低でも2人のキャラクターに共感できると思っている。僕らはみんな子供だった時期があるし、ティーン・エイジャーだった時期がある。子供がいる人は赤ちゃんの世話をしたことがある」と本作が他のヒーロー映画とは一線を画す内容であることを語っています。


誰もが経験する子ども時代に感じていたこと、親になって経験したことの延長線上に設定されているのが本作におけるスーパーパワー。この設定によって超人家族と私たち観客との間に存在するあらゆる壁が取り払われ、『インクレディブル・ファミリー』がぐっと身近な存在に。ヒーロー映画でありつつ、私たち一般人と同じどこにでもいる家族の話であるという点が本作の大きな見所の一つといえるでしょう。


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情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 「誰もが最低でも2人のキャラクターに共感できる」家族映画としての『インクレディブル・ファミリー』