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演出・堤幸彦、脚本・マキノノゾミで2014年に舞台化、2016年には映画化された『真田十勇士』の強力タッグ再び! この秋、山田風太郎先生の人気伝奇小説『魔界転生(まかいてんしょう)』が日本テレビ開局65年記念舞台として上演されることが決定。メインキャストが揃い、製作発表会見が行われました。
主演は柳生十兵衛を演じる上川隆也さん、敵対する天草四郎を溝端淳平さんが演じます。
そして、十兵衛の父親・柳生宗矩を松平健さん、原作などには登場しませんが、魔界から転生する怨念にまみれた淀殿を浅野ゆう子さんが演じるなど、そうそうたる大御所俳優が並ぶ中、2.5次元舞台で活躍してきた若手俳優たちも参戦!
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『真田十勇士』から引き続き出演する村井良大さん、栗山航さん、丸山敦史さんをはじめ、松田凌さん、玉城裕規さん、木村達成さん、猪塚健太さんらがメインキャストとして参加します。
『真田十勇士』のときも、堤監督のもっと「場数(シーン数)を増やしてくれ」という要望に応え、かなり大変な作品になっていたそうですが、今回も「スタッフが読むと激怒するような、かなり無茶なことをいっぱい書きました。僕が自分で演出する場合にはこんなの絶対に無理。むしろこれが出来たのを観られたらすごいと思うくらい、自分でもちょっと想像がつかない」と脚本を書いたマキノさんが言うほど、場数が多くなっているそう。
堤監督が、キャスト陣に「男性陣の俳優のみなさんがもてる身体の限界まで年齢関係なく、チャレンジしていただきます。本当に大変です」とプレッシャーをかける場面もありました。
<根津甚八役:村井良大さん>
前回出演させていただいた(2016年版)『真田十勇士』の中に根津甚八が出てくるんですけども、物語の最後に生き残ってエンドロールを迎えたんですが、今回はその役のまま、『魔界転生』に挑むということで僕自身も驚きました。最初に僕の予想とは違う出方をするということで、さらにハードルが上がったんですけど、すごく楽しみになりました。堤監督の作る作品、そしてマキノさんの手がける脚本は驚きの連続で、毎回ワクワクしながらやらせてもらっています。今回もそのワクワクをお客さんに体感していただきたいと思います。
<北条主役:松田凌さん>
自分は、役者としても1人の人間としてもまだまだ青二才ではあるんですが、演劇に救われて演劇に生きてきた人間なので、この素晴らしい作品の1人になれたことをとても光栄に思います。自分の中で持てる力をすべて出しきって、舞台の上で表現していきたいと思っています。
<魔界衆の田宮坊太郎役:玉城裕規さん>
松田凌くんが言ったように、まだまだ未熟者ですが、この座組の一員として出られることを本当に光栄に思いますし、先程堤さんが言ったように大変ということを聞いたのですが、大変だからこそ、その中で精一杯生きるからこその熱量が生まれてくると思うので、その熱量が観てくださるお客様に伝わって、作品の素晴らしさも伝われば(舞台上で)生きた意味があるのかなと思いますし、精一杯生きるために、稽古を精一杯励みたいと思います。
<魔界衆の荒木又右衛門役:猪塚健太さん>
『魔界転生』という作品は、悪役である魔界から蘇った魔界衆の面々がとても強くて魅力的な人たちばかりが出てくる作品だと思っています。悪役が強ければ強いほど、作品全体も柳生衆もみんなが魅力的に見えて盛り上がると僕は思っておりますので、魔界衆の1人として、華のある強い敵として全力を尽くし演じられたらと思います。
<柳生衆の十兵衛の弟・柳生又十郎役:木村達成さん>
日本テレビ開局65年記念舞台という素晴らしい舞台に呼んでいただきとても光栄に思います。役者としては、歴史上の人物を演じられること、またこのような豪華なメンバーと一緒に舞台を作れることを嬉しく思います。個人的には、刀を使う殺陣が初めてなので、不安もありますが、精一杯頑張っていきたいと思います。
(堤さんが「初めてなの?」と驚いて聞き返していました。)
<柳生衆の小栗丈馬役:栗山航さん>
今回の『魔界転生』は、あの伝説となった舞台『真田十勇士』と同じスタッフさんでお贈りするということで、また伝説になること間違いないなと思っております! ワールドカップ以上に盛り上げていきたいと思います。そして、堤さんに良い姿を見せたいと思います。
<柳生衆の戸田五太夫役:丸山敦史さん>
このような素敵な作品、素敵なキャスト、スタッフのみなさまとともに何ヶ月も稽古をし、本番を迎えられることを光栄に思います。そして、堤監督は大変だと、『真田十勇士』の時にも言われたデジャヴ感がありますが、そのときの免疫がありますので、大変なことは心得ておりますので、酸素ボンベを吸いながら、しっかりと頑張りたいと思います。
そして、浅野ゆう子さんは、映画『真田十勇士』のときに親子役を演じた村井さんに対し、「良太が私の息子の秀頼様と根津甚八の2役を演じたのですが、この度また親子共演が叶うのでとても嬉しい」とコメント。
また、これまでも何度も舞台化、映画化されてきた『魔界転生』。深作欣二版の映画で沢田研二さんが演じた天草四郎は有名ですが、「尊敬しつつ、真似できるところは真似させていただいて、それをふまえて自分のオリジナルの天草四郎を作っていければ」と溝端さん。
溝端さんは、先日、天草四郎が亡くなった地を堤監督とマキノさんと一緒に訪れたそうで、「いろいろな場所をまわったんですけども、天草四郎は決して影を踏ませないというか、ミステリアスで、だからこそすごく想像を掻き立てられる。死してなお、カリスマ性というのはこういうものなのかな、と感じましたし、帰りのバスの中で、マキノさんと堤さんとそれぞれの天草四郎のイメージが膨らんで、『実はこうだった』『こういう設定だったら面白いよね』と話しながら帰ったのが、本当に現地に訪れて良かったなと思います」と語りました。
さらに、「悪役といえば悪役ですけど、弾圧されて殺された身ですから、ある意味とても純粋で、純粋に四郎なりの平和論だったりキリスト教の布教を考えつつ、それを問答無用で弾圧されて2万人も殺されたわけですから、有る種被害者。そういう気持ちで復讐劇に走る純粋な青年だと思っています」と、溝端さんが思う天草四郎像を述べました。
「本格時代劇でありながら超娯楽」になっているという舞台『魔界転生』は、10月6日の博多座(福岡)公演を皮切りに、明治座(東京)、梅田芸術劇場メインホール(大阪)で上演。
堤監督が、冗談で「ちょっと特許を申請しようかなと思ったくらい」と漏らした縦横無尽に変化するという舞台装置にも期待です!
舞台『魔界転生』
マキノノゾミ(脚本)、堤幸彦(演出)
<キャスト>
上川隆也、溝端淳平、高岡早紀、村井良大、松田凌、玉城裕規、木村達成、猪塚健太、栗山航、丸山敦史、山口馬木也、藤本隆宏、浅野ゆう子、松平健 他公式サイト:
http://makaitensho.jp/[リンク]