世界中のメディアが毎日のように金正男殺害事件を伝え、捜査の行方を見守る中、マレーシア警察トップのハリド長官がメッカ巡礼へ旅立ったことが明らかになりました。


事件発生以来、毎日制服姿で捜査状況を報告してきたハリド長官。24日にラフな私服で空港を訪れた長官は、多数の報道陣に囲まれながら「これからメッカへ巡礼です。戻るのは1週間後」と言い残し、メッカへ旅立ってしまったそうです。その模様は毎日新聞上海特派員の林哲平記者が『Twitter』で伝えています。






メッカ巡礼といえば、少なくとも人生のうちに1回はすることが義務付けられている、イスラム教徒にとっての一大イベント。恐らく、今回の事件が起こるよりずっと前から巡礼の計画を立てていたのだと思いますが、VXガスの出処とか親族とのDNA照合とか、まだまだこれから捜査上の大事を抱えている最中に1週間も席を空けるというのは、日本人にとってはなかなか理解しづらいものがあります。でも、マレーシア人の記者は「メッカ巡礼なら仕方ない」と納得していた模様。


マレーシアのイスラム教は中東に比べるとだいぶ世俗化しているとはいえ、市内のモスクからは1日5回アザーンが流れ、その度に仕事を中断してお祈りをするムスリムも多いお国柄。国や会社のために“滅私奉公”してしまう日本人の職業倫理とはまったく異なる価値観が通用している世界なんですね。


画像とソース:『Twitter』より

https://twitter.com/hwhayashite/status/835106339634339841[リンク]


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(執筆者: ろくす) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか


情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 マレーシア警察長官がメッカ巡礼に旅立つ 金正男殺害事件の捜査そっちのけ!?