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動画配信サービス「GYAO!」で、お笑いコンビ・さまぁ~ずプロデュースの“ドキュメントバラエティ”『劇団さまぁ~ず』が配信されている。
配信では、劇団の立ち上げから劇団員のオーディション、脚本のプロット会議、本番前までの様子を放送。オーディションの参加者は一般人とホリプロ所属タレント、マネージャーの娘などの“コネ枠”が入り混じる。動画審査やスタジオに参加者が来て特技を披露し、その場でさまぁ~ずの二人による合格発表が行われるなど、ごちゃまぜ劇団ならではの予測不能な笑いが深泥湖の一つ。
3月26日にはおとぎ話「桃太郎」を題材とした旗揚げ公演が行われた。デザートでは公演前にさまぁ~ずの三村マサカズさん、大竹一樹さんに公演前の心境や、出演者の印象などのお話を聞かせていただいた。
――上演まであと1カ月です。番組の中で今回は三村さんが脚本を担当すると宣言されていらっしゃいましたが、現状はいかがでしょうか?
三村:やめました。やっぱり、やったことないことをやろうとすると、負荷がかかるというか。ちょっとノイローゼ気味になっちゃって。無理だと。だから、いろんな作家さんにお願いしました。
――これから配信されるんですか?
大竹:あれ、そう?してるよね?してます。もう、(やめました宣言を)すぐしてましたよ。次の週くらいに
三村:年末に旅行も行かないので、暇だからトライしてみようかなと思ったのが間違いでした。やっぱ向いてないと
大竹:初めての宣言
三村:すぐ飲みに行きたくなっちゃうから
大竹:会議1時間で、その後7時間飲みに
――10月に番組がスタートしてもう4カ月くらいですね。いまの手応えは?
三村:終わりがたまたまお芝居なだけで。これをやってる過程が一番面白いんだよね。オーディション番組というか
大竹:ずっと進んでない感じがする。配信自体が
三村:進めたくないんですよね。ずっといろんな人を見てたいというか
大竹:チケットも売れちゃったんでしょ
三村:やるしかないんですよ
大竹:すぐ売れちゃったんですよ。なにすぐ売れてんのと思って。3000円っていう。スタッフから6000円という提示があったんですよ。半額にしまして
三村:一応、携わっている身としては、台本を覚えないネタというかね。台本を覚えない2時間くらいのお芝居をやって。しかも、3000円という低価格で!だから、笑えなくてもゴメンねという保険をかけた(笑)
大竹:チケットを買っていただいた方は、なにを見ようとして買おうと思ったのか、我々としては謎。もしかしたら1回目から見てくれていて、一緒にオーディションをしてる気分になって、この人はどんな感じになるのかなっていうのを、見定めに来る会なんですかね。全くこの配信を見てない人が急に来たら、「なにこれ」ってなるかもしれないよね(笑)
三村:たしかに。ずーっと見ててこその舞台
大竹:ライブの楽しみかもしれないですよね
――どんな舞台になりそうですか?
三村:あと一か月切ってるんですけど、ちょっと想像がつかないですね
大竹:全然。昨日、草月ホールに行ってきたんですよ。良い舞台なんですよ。近くて。奥まで表情が見えるように
三村:横に広がってるんですよね
大竹:ネタとか漫才、コントをやるにはすごくいいホールなので。劇場みたいにそんなにいろんなことはできないと思うんですけど。舞台も小さくてね。これでどうやってやるのかな。逆に、なんにもなくパイプ椅子一個でやれるような環境の良いところだったので。出入りとか、練習してる気配もないので
三村:ぶっつけの可能性がかなり高いんですよ
大竹:おそらく立ち位置とか、ここにサル、ここにキジとでっかく書いてあげないと。できないと思うんですよね、素人だと
三村:幼稚園のお遊戯会と似てる
大竹:誰か連れてきてあげてとかいうシーンもあるくらいの。演者同士でできるやつが、立たせてあげるとか。そのばみり(※役者のスタンバイや道具の転換をスムーズに行うために貼るテープ)を2階席の人は見えるかもしれない。ここにサルくるぞ、と
三村:たぶん、デカめのばみりになる。慣れてないから
大竹:そういう楽しみも2階席、3階席はあるかなっていう
三村:素人さんが出ますから。そういった意味では本当にわからないです。ずーっと練習で声出てたのに本番でないから、びびちゃって。配信でこの後放送されると思うんですけど、ちょっと「桃太郎」の雰囲気やってみようとやったら、俺があがっちゃったんですよ
大竹:そうですね。三村さんが「ハフハフ」ってなちゃった。そっちじゃないんだよ、いま主役は。
三村:「このセリフ言ってください」って言われたらその瞬間ガチガチになって
大竹:だからこっちが生意気なこと言ってますけど、こっちがやっちゃう可能性がありますよね。だっていまだに台本ないんですから、なんにも。これは怖いです。
――まだオーディションが続いているようですね。タレントの方から素人の方までいますが、期待している方はどなたかいらっしゃいますか?
大竹:誰にも期待してないです(笑)。とにかく与えられた役をまっとうしてほしい。とりあえず、そのお遊戯会の延長というか学芸会的なことになると思うので。まっとうしてほしいですね
三村:誰か輝く人がいてほしい
大竹:その日のヒーローが出て欲しいですね
――プロットはご覧になられましたか?
大竹:プロットって段取りとかですか?
――私たちは簡単に見させてもらったんですけど
大竹:見てないです(笑)
(プロットを二人に見せる)
三村:そうそう、こういうことです
大竹:あー、少し見ましたね。たぶん進行してますよこれ
三村:一応、最新のをもらってます
大竹:じゃあ、僕より先にもらってます。でもなんとなくは知ってますよ。この段取りは。でも、これ何も書いてないですよね。桃太郎家の朝の風景とか。そんなのしか書いてないですよね。だから、こうやって進んでいくんだなっていうのはなんとなく知ってます
三村:実際の僕の生まれた年とリンクさせてるんですよ
――三村さんがリンクさせたいみたいな話はしたんですか?
三村:しましたね。やっぱリーダーとして
大竹:本番中にしてたけどね。だいたいカメラ回ってる時に二人でアイデア出しをしてるんですよ。それが反映されてたり
――リーダーとして他になにをやられていましたか?
大竹:ハマカーンの浜谷のねじ込みです(笑)
三村:そうですね。無理やりのねじ込みっていう、事件もありました(笑)
大竹:まだ配信されてないのかな。今日発表されますけど
三村:浜谷は柔道やってるし。自分で投げられたりするのが得意なんですよ。ぬいぐるみ相手に、ぬいぐるみに勝たせることができるという特技があって。それは『内村さまぁ~ず』の時に知ってまして。浜谷がいると便利なんじゃないかってことで、裏で話し合いをして。アリバイのVTRだけ撮ってこさせて
大竹:本当はVTRを見てから「浜谷いいねー」ってなるはずが、三村さんがそれもなにもわかってないから、浜谷の話を先にして、「もしかしたらVTR出るんじゃないかなー」って俺が詰めちゃった。そしたら出てきたんです。主役決まってるのに一応オーディションやろうか、みたいな昔の噂の芸能界みたいな。社長の息子が入ってますよみたいな。オーディションなんのためにやったんですか、みたいな、あの感じ。実在したんです、それが。現実としてね
三村:だから浜谷もよくわからないまま、昨日合流したんだよね
大竹:あいつもスケジュールだけ抑えられてるんでしょうね。堂々たる裏口入学が発表されて。初回から見てる方はわかると思うんですけど、コネとかねガンガン発表してるんで、誰かの娘とか(笑)
三村:マネージャーの娘がね
大竹:ホリプロに入ってきた新人とかそういうのも入ってますので
――見どころはそのあたりでしょうか?
大竹:発掘の見どころはありますよね。もしかしたら、携わっている方とかこれから応援していこうっていう方は、発掘!ここ出身!って
三村:業界の方がもし見にくるのであれば、あれいいねってあったら
大竹:昨日も、ホリプロの若い男のカッコいい子がVTRに出てきたんですけど、入るなっていう感じの。売れるぞその子たぶん
三村:もう一か月切ってからのオーディションVTRはだいたい入るんじゃないでしょうか(笑)
大竹:決まりできてるね。いじりにくいな。なにか、大人のアレかなとか。あんまりダメ出しだめだなとか。変な気遣いがあって。浜谷事件以降ですね、不信感が。俺の中では純粋なオーディションじゃなくなって
三村:ねじ込みっていう(笑)
――当初3月に舞台と言われたとき、自分たちが思い描いていたスケジュールとはどれくらいズレていますか?
三村:まず、最初に俺が脚本、監督手掛けるって言ったことがまず間違いの大元。俺は本当にケツ叩かれないとやらない人間だってことがわかって
大竹:今わかるっていうね、それが。怖いですよね。言ってよかったよね、だから
三村:いまも慌てて作家さんたちが書いてくれていますけど。ライブの時に僕らいつも言ってるんですけど、当日が締め切りなので、当日来ちゃったらやるしかないので
大竹:みなさんの仕事、雑誌もそうだし
三村:締切日があるじゃないですか。だから納得いかない原稿でも
大竹:100点で出せって言われたら、たぶん文章を一生考えますよね
三村:ここやっぱ「しかし」じゃねぇなとかさ
大竹:監督も舞台もみんなそうですよね
三村:時間切れ!っていう
大竹:そこが完成っていう。そこから、じゃあ一か月延びました、となったら全然展開が変わってきますね
三村:またやらなくなっちゃうし。一か月余裕ができたらまたやらない
大竹:だから、なにも想定しないでこの番組は始めました
三村:本当にスタッフにおまかせで
大竹:舞台をやるかどうかも曖昧で、本当にやるんだって途中で思ったくらいですね
三村:本当に会場も聞かされてないから。大きさもわからないから。想像もできない中、脚本書くわって言ったから、俺の間違いだよね(笑)
大竹:知らないもん。本当に出来るのかなって未だに思ってます。だけど幕は開くっていうね
三村:『さまぁ~ずライブ』みたいな、ちゃんと本で完成してるライブとは180度違うものと思いますね
大竹:本で決めた、これこうしてこうなるからなっていう笑いではない
三村:うまい掛け合いとかはできないですよね
大竹:ほんとのライブの生の感じ
三村:すべってる感を笑うとか、大丈夫この舞台とか(笑)
大竹:取り返せない感じ。これダメなんだよなーとか
三村:すべってるを笑いたいのに、リアルすべりしちゃっているという(笑)
大竹:これは想定内ですね。その時間はあると思います
三村:笑えないすべり方ってあるじゃないですか
大竹:ほんとのやつ。ほんとのやつが訪れると思います(笑)
三村:事件
大竹:帰りに「あそこやばかったよね」とか話題になればいいですね
三村:あそこ思い出したくないとか
――三村さんの息子さんも大ファンのユーチューバーのねおちゃんもオーディションに出演されていましたね。スタジオに来た時に『Tik Tok』で撮影をしていらっしゃいましたけど、その感想と、その後に息子さんとかからなにかリアクションはありましたか?
三村:なるほど。ねおちゃん。シャキーンね
大竹:シャキーン
三村:人気あるね、あの子は、かわいいし
大竹:良い子だったなー。大人だったな
三村:多少、ああいう高校2年生くらい?だと、やっぱ写真とか少し目がデカくなるよになってるんだよね。だけど、実際に会っても本当にそのサイズで可愛いんだよね。デカくしちゃダメって思っちゃう
大竹:でも、その喋ってる配信はなにもやってないとろこだもんね。動画は
三村:配信はなにもしてない。『Tik Tok』とかだと少し大きくなるんだよね
大竹:俺と三村さんの顔もそうなっちゃったから、気持ち悪くなっちゃった(笑)。俺ら二人とも目が大きくなっちゃって、気持ち悪くなっちゃって
三村:目がキラキラしちゃって
――息子さんは『Tik Tok』の動画を見たんでしょうか?
三村:「ねおちゃんってパパ知ってる?」っていう入り口から、僕がねおちゃんを知ることになったんですけど。知り合ってからやっぱ、「ねおちゃんと会ったよ」くらいは言うんですけど、「優羽あのVTR見たか?」とか、どうだったとかって、そこまで追い詰めると中3は照れるのね。本人が。「いや、そこまで好きじゃねーし」とかなるので
大竹:「テンション高いっすね」って言って、「高くねーし」って
三村:いまは、放っておいてます
大竹:そこはだめ、いじっちゃ。もし自分だったら、と置き換えた時にね。相手の気持ちになったら。
三村:「好きじゃねーし」って始まっちゃうから(笑)
大竹:「勝手に言ってるだけなのになに?好きだろお前みたいな感じ出して」って言われたらいやだよね
――当日、息子さんは来られる予定ですか?
三村:たぶん、ねおちゃんがVTRになった瞬間にもう来ないって(笑)
大竹:「ねおちゃん登場シーンで俺を見るんだろ」みたいな感じになるもんね
三村:そう。「ねおちゃんが登場してるシーンの俺をパパは見るんでしょ」みたいな。卑屈入っちゃうから
大竹:入っちゃうから。「見てる俺を見る」っていう
――わちみなみさんはメス犬で出るみたいな話がありましたけど、本人はそういうのは納得してらっしゃるんですか?
三村:かわいそうなので。あんまり全身タイツとかを着せると生々しいというか。なので、たぶん犬みたいな名前のついた普通の女の子として出るかもしれないです
大竹:って言ってもやり終わってるからね。それ聞いちゃったから、話し方がわからなくなっちゃったよ。想像がいらなくなっちゃった。わちはでも、なんでもやると思うんですよ。別に嫌々やるということはないので。マネージャーもいるので、相談してやれること、やれないことあるでしょうね
――本当はセクシーな衣装の方が良いみたいな?
三村:たぶんね、あのずーっとオーディションで同じ服着てるじゃないですか。あれで来ると思う
大竹:あれしか持ってないんですよね。俺らと雑誌とかを見てる人のわちに抱いてる印象はたぶん全然違うんですよ。大きい小6の子いるじゃないですか。そのイメージなんですよ(笑)だから本当に素直
三村:純粋な目をしてますよね
大竹:なんにも知らない子みたいな
三村:俺はわちさんはハネると思うんだよなー。筋肉の部位みたいなの言わせておけばいいわけですから
――ハムストリングのやつですね
大竹:あれもう、いらないコメントですからね。あれを言うっていうのが面白いですよね
――あれこそ配信を見てないと面白くないですよね
大竹:そうなんですよねー
三村:だから、見てからやっぱり来てほしいですよね
大竹:でもなんでしょうねー。この世界に入って、このお笑いやり始めたころから、初めて見た人も笑えるっていうつもりでやってきたつもりなんですよ。なんとなく
三村:でも、こればっかりは
大竹:ね。こればっかりは無理ですよ。とうとうね
三村:無理だよ。だって、寄せ集め集団なんだもん
大竹:だから、付き添いで来てなにかわからない人が来ても、笑えるシーンはある思いますけど。本当はもう一回見直して来てほしいです。って言ってももう終わってるんですけどね。これ難しいんですよね
――曲はかなり本格的なものが集まっていますね
大竹:そうなんですよね
三村:だから、そういう僕らの脳にはないダンスとか歌とか、ああいうのは勝手にやっていただいた方が見どころになります。完成度が高いので
大竹:良さそうですね
――普段のネタの舞台をやられる時と、いま始まる前の気持ちと、終わった後こう思ってそうだっていう気持ちとどうちがいますか?全くちがうと思いますが
大竹:そういう、俺どう思ってるのかなっていう楽しみがあります
三村:ライブの場合はなんとなく、一か月前だと手応えがそこそこ出てくるんですけど。いまゼロってことは、「さまぁ~ず×さまぁ~ず」っていうトークだけする番組があるんですけど、あれに似てると思います。あれもゼロから始まるので
大竹:舞台でどうなるかわからないというものなので
三村:で、結果良かったのか、イマイチだったのか。それに似てるかな、感覚として
大竹:ライブで想定してダメだっていうこともあるんですけど、なんとなくわかってやってる感じはあるんですけど。全くですよね。その後どういう気分になるのかという、もうだいぶ大人になったので。若い頃はそうなりたくないから、笑顔のために想定してやるんですけど。それを食らった俺ってどういう気分なんだろうなっていうのを見たいっていう余裕が出てきたんですよね。人間として。だから、変な楽しみというのかな。さっき言ってましたけど汗かくんじゃないかなと。緊張してるんじゃないかなと
三村:セリフが入ってないままポンって舞台に出される怖い夢を役者さんがよく見ると言われてますけど
大竹:あぁ、そう。毎回見ます
三村:それが本当に現実に今回起きる
大竹:そうなんですよ。「あー、始まっちゃったぞおい」みたいなあの夢と同じ感覚ですね
三村:ポンって出されて「いやいや、なにも決まってないけど」って
大竹:あの夢に入るんだ、とうとう。怖いですね
三村:あの怖いやつ
大竹:あの夢に入ります
――本日はありがとうございました
三村:意外と盛り上がりましたね
(一同笑い)
旗揚げ公演の舞台裏&ダイジェスト版・・・4月3日(水)より配信の#22~#24(毎週水曜更新)で無料配信。「GYAO!」、Yahoo! JAPANトップページ、Yahoo! JAPANアプリで配信。
「劇団さもぁ~ず」 旗揚げ公演・・・・・4月下旬予定で「GYAO!」のみで配信
視聴URL:https://gyao.onelink.me/AeWv/d074d3de
発信地・日本
<文・デザート編集部>