俳優の山田裕貴が8月6日、自身のInstagramを更新し、幼少期の記憶とともに原爆の日への想いを綴った。広島に住んでいた当時、4歳か5歳の頃に原爆資料館を訪れ、強い衝撃を受けたという経験を率直に語り、「今日という日だからではなく、いつも忘れぬよう、あの記憶はふとした時に思い出します」「生きている。まずそこに感謝しています」と投稿。フォロワーの心を深く打つメッセージとなった。

この日は広島に原子爆弾が投下された日。多くの著名人や一般市民がSNSを通じて平和への想いを共有する中、山田裕貴の投稿は、幼少期から平和への感受性を持ち続けてきた俳優ならではの静かな強さがにじむ内容だった。加えて、彼の投稿には「#木の上の軍隊」とのハッシュタグが添えられており、現在出演中の映画「木の上の軍隊」の1コマが添えられた。

「木の上の軍隊」は、戦争に巻き込まれた兵士たちの心の葛藤や、生と死のはざまで揺れる人間の姿を描いた重厚な作品で、山田裕貴が主演を務めている。彼が映画で演じる役柄と、自身が抱える平和への願いが重なり、より一層その言葉に説得力が生まれている。

投稿には、ファンから多くの共感と感謝のコメントが寄せられている。「映画を観た直後の祈念日でした。今までよりずっと真剣に色々なことを考えた祈念日となりました」「山田さん、映画観に行きました。感動しました」「生命の尊さを感じます」など、映画の鑑賞体験とこの投稿が重なり、心に残る1日になったといった声が多く見受けられた。

また、「広島の心を忘れないでくださりありがとうございます」「4、5歳で資料館に連れていってくださるご両親の考え方も素敵ですね」といった、山田が幼少期に受けた影響の深さや、家族の教育方針に対する称賛の声も上がっている。

芸能界の中でも、作品を通じて社会的なメッセージを届け続けている山田裕貴。今回の投稿は、ただの追悼ではなく、自らの原体験と今の活動が結びついた強い意志を感じさせるものだった。自身が出演する「木の上の軍隊」のテーマとも重なり、平和の尊さや命のありがたみを、より多くの人に考えてもらうきっかけとなったのではないだろうか。

今後も山田裕貴のInstagramや出演作は、彼の人間性や価値観に触れられる貴重な場として、多くのファンや視聴者に支持されていくに違いない。

情報提供元: Daily News Online
記事名:「 山田裕貴の幼少期の広島体験を語る。映画「木の上の軍隊」と重なる平和への祈り 。