『水ダウ』コンプラ皮肉った企画が本末転倒な危険シーンで物議
8月24日の『水曜日のダウンタウン』(TBS系)で、昨今の過剰なコンプライアンスを皮肉った企画を放送したものの、その中のある場面が物議を醸している。
問題となっているのは、「事務所が痛みを伴う罰ゲームのために『特別な訓練』の講習を開催しても昨今の状況なら受け入れちゃう説」。ターゲットとなったのは、よく罰ゲームを受ける芸人として知られるお笑いトリオ・パンサーの尾形貴弘(45)、ジャングルポケットのおたけ(39)、お笑いコンビ・ガンバレルーヤのよしこ(31)だった。
この説は、吉本興業が開催したという設定の“コンプラ研修会”に、ターゲットのほかにも多数の芸人に参加してもらい、罰ゲームの危険性に関する講習ビデオを視聴したり、実際に罰ゲーム耐性を確かめたあと、免許証を発行。今後、この講習を受けていないと罰ゲームの企画を受けられないとテレビ局が通告してきた設定で、ターゲットに講習を受けさせるというものになっていた。
「『水ダウ』といえば、4月27日にも『若手芸人コンプライアンスでがんじがらめにされても従わざるを得ない説』という企画を放送。コンプライアンスを異常に気にするスタッフに『痛い』『辛い』といったワードを制限されたりしたら芸人はどう反応するか、という明らかなコンプラ皮肉企画となっており、大きな反響を集めていました」(芸能ライター)
今回はある意味、そのコンプラ皮肉企画の第2弾。講習ビデオでは、タライで重大なけがを負った芸人や、素手でお好み焼きを作り、それが原因で亡くなってしまった芸人の例などを紹介。「ありえない」講習を真面目に受ける芸人の姿にネット上からは「笑いが止まらない」「実際信じちゃうかも」「本当に『水ダウ』は皮肉うまいな」という声が集まっていたが……。
「一方、問題視されたのは、罰ゲーム耐性を確かめるというカリキュラムでのこと。おでんの熱さに何度まで耐えられるか、わさびを舌に乗せて辛さに耐えられるかを確かめるものですが、ここで張りきってしまったのがパンサー尾形。ガンバレルーヤよしこがおでん70℃までしか食べられなかったのに対し、尾形はタマゴ90℃を顔を歪ませながら食べ、ワサビも完食。さらにビリビリ椅子ではほかの芸人が10%で悲鳴を上げる中、100%を記録していたが、いずれも無理したり、大量の汗をかいたりする様子が見られた」(同)
これにネット上から、「いや、普通に危ないことしてるじゃん」「口の中ベロベロだろ…」「皮肉企画なのに本当に危ないことしてる」という呆れ声が集まってしまっていた。
『水ダウ』だからこその皮肉企画だが、尾形の異常な頑張りが、その趣旨をズラしてしまったようだ。