木曜ドラマ『やんごとなき一族』(フジテレビ系)の第6話が5月26日に放送された。

 第6話では、有沙(馬場ふみか)と香川友貴(森田甘路)の結婚話をまとめた明人(尾上松也)と美保子(松本若菜)が、圭一(石橋凌)から婚約祝いの席を任せられる。美保子は佐都(土屋太鳳)と久美(木村多江)に婚約祝いをお茶会にしようと提案。八寿子(倍賞美津子)は佐都にお手前で客をもてなすように厳命し――というストーリーが描かれた。

 第6話では、美保子がそのお茶会の席で、佐都に嫌がらせしようとこっそり佐都の母・良恵(石野真子)を招待。美保子からの「普段着で来ていただいても結構ですので」という言葉を真に受けた良子は着物を着てこなければいけないお茶会に綺麗目の服で登場。さらに、美保子に促されるままに上座の正客の席に座ってしまうというハプニングが起こった。

 案の定、お茶会に集まった面々は良恵の行動に対して、ひそひそ悪口。正客の挨拶の場では「本日はお招きいただきまして誠にありがとうございます」と扇子で顔を隠しながら話すというマナー違反をしでかした良恵に、秋乃(春風ひとみ)&冬美(峯村リエ)コンビは「オホホホ、どちらの流派かしら」と揶揄。

 さらに出されたお茶菓子の見た目の感想を言わなければならない場面で、マナーを知らない良恵がぱっと一口で食べてしまうと、「嘘でしょ!?」「食べちゃった!」と大盛り上がり。これにすかさず美保子が「すぐに召し上がりたくなるほどおいしそうだったと受け取ってよろしいですか?」とフォローし、自分の株を上げるという展開だった。

 しかし、この“マナー警察”が出てくる展開にネット上からは、「品が、マナーが、と言いながらこのセレブ?とやらがみんな1番下品」「人を嘲笑するのはマナー違反じゃないのか?」「この脚本に疑問しか感じない」「人間性がクソでもマナーがあれば最強なのか、この家」という声が集まっていた。

「本来、マナーとはその場にいる人を不快にさせないための行儀のことですが、この場にいる人は良恵のマナー違反を揶揄して笑いまくり。その行為に多くの視聴者が違和感を抱いたようです。マナー違反を巡っては、21日に放送された『チコちゃんに叱られる!』(NHK総合)で、マナー講師がスタッフが泣くほどのマナーを叩き込み、炎上。これをきっかけに過剰マナーが疑問視されていました。ちょうどそのタイミングなだけに、人のマナーを笑う“上流階級”の行動に多数の疑問が集まったようです」(芸能ライター)

 上流階級に一般庶民が立ち向かうというコンセプトの本ドラマ。果たして深山家は本当の意味での上流階級なのか?

情報提供元: Daily News Online
記事名:「 『やんごとなき一族』“マナー警察”の展開が物議「この脚本に疑問しか感じない」